「歴女先生教えて~パート2」 第五話
未海から聞かされた父親の再婚話は立場こそ違うけれど、高橋先生と高木との結婚に似ている状況だと美穂は感じた。
仕事から帰ってきた夫にその話を切りだした。
「ねえ、今日クラスの未海ちゃんっていう子から相談を受けたの。お父様が10歳以上若い女性との再婚を考えていて、自分はどうしたらいいのだろうという相談よ」
「そうなんだ。父親が再婚すれば新しいお母さんが家に来るから、仲良く出来るかどうかという相談なんだよね?」
「うん、それもあるけど、彼女の叔母さんがね父親が経営する会社に勤められていて、どうやら再婚相手の女性が信用できないって言うらしいの。私は未海ちゃんに実際にその相手と会って話をしてから、もう一度お話をしましょうって言ったんだけど、もし彼女が気に入らなかった場合、なんて返事したらいいんだろうって悩むわ」
「難しいね~、双方が愛し合っていれば問題ないけど、結婚の目的が違うことにあるとしたら厄介だよね。新しい母親に子供が生まれたら、未海ちゃんはどうなるのか今のところ予測がつかないよ。高木のところは先生がどうやら妊娠したらしいから、子育てと翔くんとの関りが現実問題となってくる」
「ええ~そうなの?高橋先生妊娠されているの?」
「ああ、この前高木から連絡があったよ。美穂には先生から連絡が無かったのか?」
「まだ聞いてなかった。かも知れないっていう事なんじゃないの?」
「そうなんだろうか、早とちりかな?」
「そうね、ハッキリとしたら私には連絡が来るでしょうから、まだ確定ではないという事よ」
「そうだね。奴も頑張らないといけなくなるな」
「あなたも頑張ってくれているから、負けられないって思っているわよ」
「だと嬉しいけど」
美穂は早く高木のところに子供が生まれることを願っていた。
きっとそのことが家族として絆を深め、高橋の安心を強くすると思うからだ。
息子の翔にも弟か妹が生まれたら、海斗に父親として接してゆけることに繋がるとも感じられた。
仕事から帰ってきた夫にその話を切りだした。
「ねえ、今日クラスの未海ちゃんっていう子から相談を受けたの。お父様が10歳以上若い女性との再婚を考えていて、自分はどうしたらいいのだろうという相談よ」
「そうなんだ。父親が再婚すれば新しいお母さんが家に来るから、仲良く出来るかどうかという相談なんだよね?」
「うん、それもあるけど、彼女の叔母さんがね父親が経営する会社に勤められていて、どうやら再婚相手の女性が信用できないって言うらしいの。私は未海ちゃんに実際にその相手と会って話をしてから、もう一度お話をしましょうって言ったんだけど、もし彼女が気に入らなかった場合、なんて返事したらいいんだろうって悩むわ」
「難しいね~、双方が愛し合っていれば問題ないけど、結婚の目的が違うことにあるとしたら厄介だよね。新しい母親に子供が生まれたら、未海ちゃんはどうなるのか今のところ予測がつかないよ。高木のところは先生がどうやら妊娠したらしいから、子育てと翔くんとの関りが現実問題となってくる」
「ええ~そうなの?高橋先生妊娠されているの?」
「ああ、この前高木から連絡があったよ。美穂には先生から連絡が無かったのか?」
「まだ聞いてなかった。かも知れないっていう事なんじゃないの?」
「そうなんだろうか、早とちりかな?」
「そうね、ハッキリとしたら私には連絡が来るでしょうから、まだ確定ではないという事よ」
「そうだね。奴も頑張らないといけなくなるな」
「あなたも頑張ってくれているから、負けられないって思っているわよ」
「だと嬉しいけど」
美穂は早く高木のところに子供が生まれることを願っていた。
きっとそのことが家族として絆を深め、高橋の安心を強くすると思うからだ。
息子の翔にも弟か妹が生まれたら、海斗に父親として接してゆけることに繋がるとも感じられた。
作品名:「歴女先生教えて~パート2」 第五話 作家名:てっしゅう