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海だ! ライダー!(前・後編)(われらの! ライダー!)

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 知也は住み込みで新聞配達をしながら奨学金を得て大学に進学、純子は東京ディズニーリゾートの運営会社に就職、四月からはアトラクションキャストとしてデビューの予定なのだ。

「行っちゃったわね……でも、二人ともしっかりしているから心配は要らないわね」
 晴子と共に二人の旅立ちを見送った志のぶが、晴子の肩に手を置いて呟いた。
「志のぶさん……」
「なに?」
「私も思うところがあるの」
「どんな? 何でも話して、できる限り力になるわよ」
「あたしも施設を離れようかと……」
「え? あんなに熱心だったのに?」
「今回のことで思ったの……あたしがここにいると子供たちに危険が及ぶんじゃないかって……」
「……」
 志のぶもそれは感じていた、ディズニーランドで戦った時は、暴れていたショッカーを倒しに駆けつけた、しかし、今回のディズニーシーでは自分たちがいたから狙われ、ゲストにも危険が及んだのではないかと……。
「もし、かまわなければ正式にライダーチームに加えてもらえないかしら……」
「こっちは心強いけど……危険は伴うわ」
「でも……ショッカーと戦う事はここの子供達だけじゃない、日本中の子供達を守ることになるわ」
「晴子ちゃん……」
「お願い……」
「ええ、もちろん、きっとおやっさんも歓迎してくれるわ、スナック・アミーゴにも看板娘の誕生ね」
「看板ならとっくに志のぶさんが……」
「そうよ、二枚看板、きっと繁盛するわよ!」


 四月は新生活の始まりの季節、入学、進学、就職の季節でもあり、また転勤の季節でもある。
 ショッカーにも人事異動の波が訪れていることを、この時志のぶたちはまだ知らなかった……。

(『海の底だ! ライダー!』終)