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小説家なんてなれないのだからさ、働こうよ(笑)

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くっそ! 笑えん! なにが、かっこ笑い、かっこ閉じる、だよ。、笑い事じゃないんだよ。いつまでも自称小説家気取ってネット小説投稿してるけど、全然芽が出てこない。花が咲かない。自分が情けなさ過ぎてトイレすらにも申しわけないわ。こうなったら自分を題材にして超リアルタイムな小説をアツアツの激熱スタイルでネットにぶっ込むぜ! 見てろよ全国の異世界召喚マニアどもめ。本番異世界じこみの魔法を食らわせてやる。こちらの世界でも唯一この魔法だけは使えるんだからな。いくぞ、俺のとっておきの隠し呪文を喰らいらがれ!



どうだ? ↑に何が書いてあるか読めるか?
これは元異世界人出身者にしか見ることのできないメッセージが隠してあるんだ。内容は教えないけど、当てることがきたら、君は私と同族であり、きっと私のように冴えない人生を送っているだろう
え? なに? ハッタリかますなだって? それ真顔で言いますか。はいはい、あえての指摘ですか。指摘であって批判じゃないからネットマナー守れてます宣言でっか? そんなこというなら、これ即時打ち切りにて御蔵入になるぞ。読みたくてもこの回で最後になるのだぞ。もしかすると本体が生きる希望喪失にて、書けなくなるかもしれないのだぞ。
え? 別にかまわない? クソNEETなんてどうなろうが、どうでもいいって?
よし分かった! そこまで言われておめおめ引き下がるわけにはいかんな。断固戦おう。そもそも、おまえらは俺にとっての異世界人だからな、俺があゆみ寄りを諦めたらその時点詰みなんだから。
じゃあまずは俺の理解をしてもらおう。俺が前世で魔法使いしてた話を聞かせてやる。じゃない、是非に聞いてください。


前世での俺は魔法使いで、そこそこのクラスでそこそこのイイトコのポジションにいたんだ。だから仕事もそこそこ人が羨むような仕事をしていた。
ある日、俺が承った仕事は俺にしかできないかもしれない、特殊任務だった。大まかな内容は隠密のスパイであり、敵国の極秘情報を探るものだった。冒頭で見えないメッセージを発信したように、暗号化された情報をテレパシーで仲間に送り届けられる。その能力に秀でたから与えられた任務だった。任務は順調に進み、敵国の深層深くに潜り込めた。敵国が極秘に研究開発していた魔力封印装置(座標の3点を結んだ三角形の内側の世界は魔法が使えなくなり、外にもでられない)の情報を手に入れたオレは仲間に伝えようとしたんだがトラブルが発生した。

問題は俺の暗号化テレパシーを遠距離で受け取ることができる仲間の存在で、そいつが風邪を引いて調子が悪くてな、代り役がいればいいのだが、インフルエンザにかかって皆でダウンしてたんだ。地球みたくワクチンとかがない世界だったから、しばらく回復を待たないといけない。でも敵国は待ったなしの状態で、オレは直ぐにでも情報を母国に届けないといけないから馬を走らせたんた。でも、いざ敵を攻めようって態度の国内にいるオレが国外領地の外にノコノコ行くのは不自然で、殺されに行くようなものだから、オレは死ぬかもしなくて。だから馬を引き返して馬小屋に隠れて事の成り行きを見守ったんだ。

案の定、母国は魔法封印装置の影響で魔法が使えなくなって、敵の遠隔魔法の攻撃を受けて敗戦した。

原因をつくったオレは情けなかったから、母国に帰るわけにもいかないし、かといって敵国に寝返ったまま生きていくのもプライドが許さんかった。

何度か死のうとは思ったけど、そんな勇気があるわけもなく、その日暮らしのホームレスのような生活をしてた。
まあ、そこそこの魔法が使えたから、地球のホームレスとは違って快適な生活なんだけど

しかし、知り合いが誰も居なくなって常に寂しい思いをしていて、スパイだったからスパイになる前の友達とは
もしかして、会えるのかなとは思ったりしたけど、戦争で死んでしまってて

ホームレス生活してると旅人から、母国が植民地されてる情報を聞くことがあって、その度に複雑な心持ちになって、だんだんホームレスしてるのも嫌になって、で気付いたら誰も人が寄り付かない山に篭るようになってた。

その頃はもう時間が止まった様な感じで、昼も夜もなくて、
ホームレスしてたときはまだ自分が不幸だと思えて、『オレだって頑張ったんだ!』って自分を慰めて生きることができてた。
でも山に篭ったら、自然と一体になる感じで生きてるのか死んでるのかさえも分からなくなって、そうなったら、食べることが不自然に感じるようになって、食べなくなってたら次第に食欲も忘れてって

で死んでここで小説書いてる訳だけど。
思い出すと、なんだか今の自分の人生と似たところがあるから怖い。
今世は、国っていう組織から仕事は受けてないが、親の面倒観なきゃいけない仕事は承っているわけで、
現時点のオレは、スパイじゃないけと、スパイのときのように裏切ってるんだよ。親を裏切りニートしている。
でもそれは、俺だけじゃないから、
もし俺一人が地球上で唯一のニートならあまりの情けなさで山に篭って死んでると思うのな。

だから同士諸君には感謝しているわけであり、冒頭あのメッセージを送ったわけなのだ。
伝われば幸いである。


まず一つ目は『魔法の使いに為るための学校はあったか? それはハリー・ポッターみたいな学校生活ですか?』

まあ、そんな感じになるね。でも杖なんてなかったし、魔法といっても国語算数理科社会体育みたいな科目分類の扱いで、魔法のみを積極的に学ぶ訳ではなかった。
魔法が使えてもモンスターがバキバキってやっつけられるものでもなかった。殺傷能力が高い魔法は治安悪化やトラブルの原因になるから戦時でないかぎり攻撃魔法は発動できないようにされてた。
どうやって魔法が使えなくされてたかというと、各個人の価値観や思考を監視する生物(モンスター)通称リドナーがいて、人の心を常に読んでて人が攻撃したくなるとそれを察知して、で役所に通報がいって、すぐさま仲裁担当者がテレポートでぶっ飛んできてケンカを止めてくれる。
リドナーも万能でないから、監視できる距離に制限があって、たとえば国外に出たとしたら、リドナーの干渉がないから、いくらでも攻撃魔法が使える。でもそこは無法地帯だから殺さても文句は言えないから、そうそう行きたがる人もいないんだよ。
モンスター倒してレベルを上げるなんていう文化もないし、日本よりも遥かに平和であり税無くニートが多い。

国家間の紛争があの世界の唯一のダメなポイントで、これは多分、当たり前の平和の生活に甘んじすぎて、有り難みを実感出来なくなってたのかもしれない。
暴力を過度に禁止にしたために、攻撃受けることへの免疫力がなくて、いざ相手から攻撃をうけたら「人として絶対にありえないことをされた!」と被害妄想に取り付かれて強い憎悪に苛まれるのだと思う。
しかも魔法に頼れば自給自足できたから、外交や貿易の必要性が低くて、国家同士の交流も浅くて、互いに理解し合うことを放棄できる環境が整ってた。あの世界は戦争が起きるのは自然な流れなんだと、今になって気付いたよ。


続いての質問「敵国ってどんな国? 母国と何が違うの?」