かき揚げ丼 フロンティア
あんまり巨大な力だそうだから、一人ひとりにわけさせてもらうよ。
人間の姿に戻る機能もつけてあげよう。
心配いらない。ちょうどいい言葉を知ってるんだ。
“変身”!
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痛っ!
息苦しさ。それと肘から肩、それに腰への痛みを感じて、僕は起きた。
ここは僕のベットだ。
そうか! バンザイ団を無事収容できて、満足できたから帰れたんだ!
食堂に連れて来ることができた、大勢の人たち。
その瞳はまっすぐこっちを向いていた。
少なくとも僕らの、違う、僕の仲間の話を聞く気にはなった。
……いや、そうじゃない。
うつ伏せになってタブレットでネット小説を読み、寝落ちしただけだ。
曲げたり押さえつけられたあちこちが痛い!
寒いけど、ちょっと起きて体操しよう。
このままだと血の巡りが悪くなりそうだ。
体操をすると痛みも少し和らいだ。
途中で、夢オチものの物語にありがちな、「夢じゃなかったんだ。夢じゃ……」な証拠を探してみたが、なかった。
がっかりはした。
でも、あったらあったで、あとのことが心配で仕方がなくなっただろう。
これで安らかに眠れるんだ。
……いや、眠れない!
よく言われる、寝る前に思いついたアイディアは起きたときに忘れてしまう。という不安が襲ってくる!
夢を、プロットにして書いておこう。
まあ、取材と思えばいい夢だったに違いない。
*新作プロット
アイディアだけでチートな物語を描けばうけると思っていた作者が、異世界移転して苦労する話。
周辺もその辺りは解っていて、サポートしてくれる。
サポート側は宇宙の多様性を体現したチーム。
敵はその真逆だが、下品になりすぎないように。
全体で世界の多様性と、力を合わせることの素晴らしさを書く。
注意! バンザイ団の焦り、絶望感を忘れてはならない。
作品名:かき揚げ丼 フロンティア 作家名:リューガ