ゲームの企画アイデア「物語で仕組みを解説します」
新しいゲームはデッドワールド
息子が今やっているゲームだが、かなり古いVR作品であり、脳神経とはリンクしてない。しかし古い分プレイヤー数も多い。、マニア向けとされている。
清十郎は息子と触れあう為、デッドワールドにログインした。ログインの前に説明書を読んだが、イマイチ理解できなかった。このゲームは最初のログインでチームAかチームBのどちらかに所属することになる。どちらに所属するかは、ランダムて決まるが、プレイヤー数の少ないチームがあるなら、自動的にそのチームに所属することになる
清十郎はBチームに所属することになった。所属が決まると次は職業を選ぶ。エルフが人気なので、選んでみた。エルフは狩りをして暮らすから、弓矢などの遠距離攻撃が得意で、森で暮らす為サバイバル力が高い。清十郎は、遠距離で安全かつ姑息にチマチマ攻撃するのが合っている。サバイバルで食費(回復アイテム購入費用)が抑えられて、経済的にも嬉しい
清十郎はしばらくソロで狩りをしていたが、マンネリしたきた。初心者が最初に来るダンジョンもソロでクリアした。次のダンジョンは、苦戦したから、仲間が欲しい。集まったのは、残念なことに、ひこもりがいなかった。清十郎は全員追い返した。
それにしても、爽快感の欠片もないゲーム。コントローラーを投げつけてやりたくなる。もうちょい刺激が欲しい。魔法のマントみたいなのが、やりたい!
どいつもこいつもゲームなんかで遊んでじゃねいっ! 清十郎はプレイヤー狩り始めた。痛くないから、同情することもない。さくさく殺(ヤ)れる。
清十郎は悪目立ちして、マナー違反で通報され、管理者がやってきて説教を受けた
「君さどうしてこんなことしたの?」
清十郎はゲームをやりにきたのではなく息子に合う為に来たのだと説明した。
「息子さんがこの中(ゲーム)にいるの?」
清十郎は確かに望遠鏡で確認した。向かい宅に上がらせてもらい、たしかに息子の部屋を覗いた
「仕方がない親だなあもう、今回だけだよ」
管理者はプレイヤーの名簿から3名の情報を取り出した。名前はジャクソン、スパロウ、やなぎ。3人ともリアルの清一と同年齢で、最近ログインしたばかりで、プレイ時間が長くて、引きこもりの兆候がある
「この三人が息子さんの情報に一番近いかなと。年齢詐称してないなら、この中に息子さんいると思うよ」
ありがとうございます!清十郎は暴れて良かったと喜んだ。
「こういうの特別だよ。誰にもおしえてもらったこと言っちゃダメだよ」
管理者はそう言うと清十郎の元を去っていってた。
清十郎は早速、 ジャクソン、スパロウ、やなぎの3人の後を追った。
このデッドワールドというゲームは、プレイヤーの名前さえ判れば、そのプレイヤーがゲーム内で今何をしているかが直ぐに判る。
ジャクソンは仲間たちとモンスター狩りをしていて、スパロウはログアウト中。やなぎはソロで闘技場にいる。
清十郎はとりあえずやなぎと、ジャクソンをマークして観察することにした。
デッドワールドはテレポートが簡単にできる仕様で、好きな座標点をマーキングして、そのマーキングポイントに瞬時に切り替えて移動できる。
清十郎は遠目からスパロウとやなぎを観察していたが、はっきりと何も判らなかった。初心者の振りをして近づき、教えを請う感じに話しかけてみた。
「貴方のヒーローである清十郎がお邪魔しますよ」
ありえないくらいの無反応。大阪人なら「なんでやー!」とツッコミかけてくるのに。
ノリが悪いから、息子とは違うな。清十郎は ターゲットをやなぎに変えた
やなぎは闘技場でプレイヤーと対戦していた。どちらもレベルは拮抗していて、勝負がつかない状態。
やなぎは四方八方から的に剣を浴びせる。相手もそれに合わせて、やなぎの攻撃を避ける。 見ていると動きが早過ぎて、集中力が、きれると、だんだん訳が分らなくなってくる。
デッドワールドのウリの一つがテレポートが回数が無制限に使えること。空間のどこでもマーキング可能だから、たとえば【敵の背中】にマーキングしておくと、いつでも背面にテレポートして、背中を攻撃できる。
テレポートする座標は背面に近い程の有利かと思いきや、必ずしもそうでなはい。後ろから敵がくると分かってるなら、【自分の背中から少し離れた空間座標】をマーキングしておけば、敵に背後を取られた瞬間にテレポートすれば敵の背後を取れる
やなぎと、対戦相手のゲームプレイ時間を比べてみると、やなぎ5時間、対戦相手は100時間プレイしている。
初心者とヘビーユーザーが互角な戦いをしている。
対戦相手が弱すぎなのか、やなぎのセンスが良いのか分からないが、2人の戦いを観察していたら、清十郎もやりたくなってきた。対戦手続きしてみる。どうやら闘技場でのプレイヤーは経験値等のレベルが50に修正されるそう。初心者は、いきなり強くなれる様な感覚だろうか。やってみたい。
清十郎は遠距離タイプの弓矢エルフだけど剣も装備できる。
清十郎は高校時代剣道部に所属していた。ゲームの腕とは直接関係ないだろうが、ゲームでどこまで通用するのかは気になるところ
勝負は
対戦相手が僅差で勝った。時間にして3分もない試合だった。
負けたらペナルティがあるわけでは、ないが、勝てば報酬がもらえる
闘技場は賭け事の対象になっている。運営は賭けの儲けを勝った人に2割払う仕組みになっている。今回の戦いは無名の選手だったから500万程度のカネが動く
闘技場の手数料収入は動く金の0.5%であり、今回の運営の取り分は5000円である。その二割1000円が選手の取り分になる。
これが有名選手だと億単位のカネが動くから、選手の取り分は万単位になる。闘技場の稼ぎだけで生活している人もいるくらいだ。
清十郎も対戦を申し込んだ。指名の相手は勿論【やなぎ】である。
闘技場の使用選択権は初心者程高い。強者に選択権を与えると弱い者虐めになって、公平性がないからだと、一応、説明書に記載があるが、主催者としては参加者を広く募りたいという目的から弱者に戦わせたいのだと思う。
闘技場で勝てばプログやSNSにその報告を書き込む心理になるから、それを利用した宣伝効果を主催者は期待している。
清十郎とやなぎの戦い
闘技場の手続きが終わり、バトルフィールドに2人は召喚される
息子が今やっているゲームだが、かなり古いVR作品であり、脳神経とはリンクしてない。しかし古い分プレイヤー数も多い。、マニア向けとされている。
清十郎は息子と触れあう為、デッドワールドにログインした。ログインの前に説明書を読んだが、イマイチ理解できなかった。このゲームは最初のログインでチームAかチームBのどちらかに所属することになる。どちらに所属するかは、ランダムて決まるが、プレイヤー数の少ないチームがあるなら、自動的にそのチームに所属することになる
清十郎はBチームに所属することになった。所属が決まると次は職業を選ぶ。エルフが人気なので、選んでみた。エルフは狩りをして暮らすから、弓矢などの遠距離攻撃が得意で、森で暮らす為サバイバル力が高い。清十郎は、遠距離で安全かつ姑息にチマチマ攻撃するのが合っている。サバイバルで食費(回復アイテム購入費用)が抑えられて、経済的にも嬉しい
清十郎はしばらくソロで狩りをしていたが、マンネリしたきた。初心者が最初に来るダンジョンもソロでクリアした。次のダンジョンは、苦戦したから、仲間が欲しい。集まったのは、残念なことに、ひこもりがいなかった。清十郎は全員追い返した。
それにしても、爽快感の欠片もないゲーム。コントローラーを投げつけてやりたくなる。もうちょい刺激が欲しい。魔法のマントみたいなのが、やりたい!
どいつもこいつもゲームなんかで遊んでじゃねいっ! 清十郎はプレイヤー狩り始めた。痛くないから、同情することもない。さくさく殺(ヤ)れる。
清十郎は悪目立ちして、マナー違反で通報され、管理者がやってきて説教を受けた
「君さどうしてこんなことしたの?」
清十郎はゲームをやりにきたのではなく息子に合う為に来たのだと説明した。
「息子さんがこの中(ゲーム)にいるの?」
清十郎は確かに望遠鏡で確認した。向かい宅に上がらせてもらい、たしかに息子の部屋を覗いた
「仕方がない親だなあもう、今回だけだよ」
管理者はプレイヤーの名簿から3名の情報を取り出した。名前はジャクソン、スパロウ、やなぎ。3人ともリアルの清一と同年齢で、最近ログインしたばかりで、プレイ時間が長くて、引きこもりの兆候がある
「この三人が息子さんの情報に一番近いかなと。年齢詐称してないなら、この中に息子さんいると思うよ」
ありがとうございます!清十郎は暴れて良かったと喜んだ。
「こういうの特別だよ。誰にもおしえてもらったこと言っちゃダメだよ」
管理者はそう言うと清十郎の元を去っていってた。
清十郎は早速、 ジャクソン、スパロウ、やなぎの3人の後を追った。
このデッドワールドというゲームは、プレイヤーの名前さえ判れば、そのプレイヤーがゲーム内で今何をしているかが直ぐに判る。
ジャクソンは仲間たちとモンスター狩りをしていて、スパロウはログアウト中。やなぎはソロで闘技場にいる。
清十郎はとりあえずやなぎと、ジャクソンをマークして観察することにした。
デッドワールドはテレポートが簡単にできる仕様で、好きな座標点をマーキングして、そのマーキングポイントに瞬時に切り替えて移動できる。
清十郎は遠目からスパロウとやなぎを観察していたが、はっきりと何も判らなかった。初心者の振りをして近づき、教えを請う感じに話しかけてみた。
「貴方のヒーローである清十郎がお邪魔しますよ」
ありえないくらいの無反応。大阪人なら「なんでやー!」とツッコミかけてくるのに。
ノリが悪いから、息子とは違うな。清十郎は ターゲットをやなぎに変えた
やなぎは闘技場でプレイヤーと対戦していた。どちらもレベルは拮抗していて、勝負がつかない状態。
やなぎは四方八方から的に剣を浴びせる。相手もそれに合わせて、やなぎの攻撃を避ける。 見ていると動きが早過ぎて、集中力が、きれると、だんだん訳が分らなくなってくる。
デッドワールドのウリの一つがテレポートが回数が無制限に使えること。空間のどこでもマーキング可能だから、たとえば【敵の背中】にマーキングしておくと、いつでも背面にテレポートして、背中を攻撃できる。
テレポートする座標は背面に近い程の有利かと思いきや、必ずしもそうでなはい。後ろから敵がくると分かってるなら、【自分の背中から少し離れた空間座標】をマーキングしておけば、敵に背後を取られた瞬間にテレポートすれば敵の背後を取れる
やなぎと、対戦相手のゲームプレイ時間を比べてみると、やなぎ5時間、対戦相手は100時間プレイしている。
初心者とヘビーユーザーが互角な戦いをしている。
対戦相手が弱すぎなのか、やなぎのセンスが良いのか分からないが、2人の戦いを観察していたら、清十郎もやりたくなってきた。対戦手続きしてみる。どうやら闘技場でのプレイヤーは経験値等のレベルが50に修正されるそう。初心者は、いきなり強くなれる様な感覚だろうか。やってみたい。
清十郎は遠距離タイプの弓矢エルフだけど剣も装備できる。
清十郎は高校時代剣道部に所属していた。ゲームの腕とは直接関係ないだろうが、ゲームでどこまで通用するのかは気になるところ
勝負は
対戦相手が僅差で勝った。時間にして3分もない試合だった。
負けたらペナルティがあるわけでは、ないが、勝てば報酬がもらえる
闘技場は賭け事の対象になっている。運営は賭けの儲けを勝った人に2割払う仕組みになっている。今回の戦いは無名の選手だったから500万程度のカネが動く
闘技場の手数料収入は動く金の0.5%であり、今回の運営の取り分は5000円である。その二割1000円が選手の取り分になる。
これが有名選手だと億単位のカネが動くから、選手の取り分は万単位になる。闘技場の稼ぎだけで生活している人もいるくらいだ。
清十郎も対戦を申し込んだ。指名の相手は勿論【やなぎ】である。
闘技場の使用選択権は初心者程高い。強者に選択権を与えると弱い者虐めになって、公平性がないからだと、一応、説明書に記載があるが、主催者としては参加者を広く募りたいという目的から弱者に戦わせたいのだと思う。
闘技場で勝てばプログやSNSにその報告を書き込む心理になるから、それを利用した宣伝効果を主催者は期待している。
清十郎とやなぎの戦い
闘技場の手続きが終わり、バトルフィールドに2人は召喚される
作品名:ゲームの企画アイデア「物語で仕組みを解説します」 作家名:西中