つまらない小説、ゴミの様な小説
「・・・とにかく他のお客さんには内緒でお願いできませんか? バレてしまうと商売があがったりなので・・・」
「ところでこの地下で何をしていらっしゃったのですか?」
キョトンとする従業員
「いえ、私はお客様がエレベータで地下に行くに気付きましてここに来たのですが・・・」
夢の出来事が頭をよぎる
「どうしたのですか? 顔が青ざめてませんか? まあ、こんな場所を見てしまえば仕方ありませんが・・・とにかく早くここを出ましょう。私も気味が悪いです。」
そう言って、半ば強引にエレベータまで誘導する従業員。
一緒にエレベータに乗る。
従業員が1階ロビーのボタンを押す。
エレベータ上昇中。
「私、見た・・・」
言いかけた瞬間。
従業員がにやけた
エレベータの外では数人の黒いスーツの男たちが居て、乗り込んでくる。
私は叫ぶも、口は塞がれ、声はそこで途切れる。
~朝、調理場にて~
コックがハンバーグを作っている。
その料理がホテルの一室に届けられる。ルームサービス。
玄関前には黒スーツの男が一人部屋を守る様に立っている。
部屋では車椅子に座った少女が、テーブルの前に居る。
料理が並べられる。
ナプキンをかけた後、
もくもくとハンバーグを召し上がる。
~朝、ロビーにて~
9:--
一つの家族がチェックインしようとしている。
家族構成は、父、母、少年
少年には脳に障害がある
「見えるよ。見えるよ」
少年は焦点が定まらない状態で空中を指差している。
独り言をぶつぶつとしゃべる。
「なに? 死んじゃったの? 痛かった? 痛かった? そうか~痛かったか~・・・。え? ここはホテルなのに病院なの? 病院ホテルなんだね。 え? ちがうの? 良くわかんない」
従業員がその子供の光景をみて、黒スーツに指示を出した。
その時、エレベータから老人と黒スーツ男1人、車椅子少女が降りてくる。
脳障害にてブツブツ言う少年を少女が気持ち悪そうにみる
老人が「そんな顔をで見ちゃいかん!」と少女を諭す。
「え~ だって気もいんだもん」と少女。
後ろを振り向く少年は「あ!」と驚き叫び、少女に指差した。
黒スーツの男が、とっさに少女の前に出る。警護する様にガードした。
少年が
「君、なんでなのかな? 赤いのと青いのが見えるよ~。こんなの初めてだよ~。青と赤色は普通、一緒じゃないのにな~ 不思議だな~、」
ぼけた様に、指をペンペンとして少女に向ける。
母親が少年の指を制止させる。
「ごめんなさいね。 この子の言う色というのは、その人の発するオーラみたいなものなの。別にオーラそのものに深い意味は無いみたいなのだけど、皆、色が付いてるらしいの。例えば、私は、青」
少年が嬉しそうに声を出す。
「パパは黄色。そこの黒い人もお爺ちゃんも黄色」
周囲の人間がキョトンとして、この家族を見ている。
「馬鹿馬鹿しい」家族の和やかなムードを見た少女は、車椅子を自ら押してそそくさとホテルから出ようとする。
それに合わせて、老人が「こら! 挨拶せい」と活を入れるが少女は無視をする。
老人は、家族に会釈をして、少女の後を付いていく。
車椅子に乗ったまま乗れるワゴン車が外に待機していて、少女はそれに乗り込んでいる。
「部屋に案内致します」
一方、家族の方は、部屋に案内される。
エレベータに乗り込むと、少年がガムテープに気づいて速攻で剥がして押した。
エレベータは地下へと降りる。
従業員は慌てて、押しなおすも、少年は一人で先に走り出す。
「一杯いるよ~。凄いよ~。こんなに沢山の人が殺されたんだ~。うんうん。え? こっち?」
少年は隠し扉を空けようとしている。
従業員は慌てて少年の前に立ちふさがる。
その瞬間、少年の首がガクガクして白目を向く。
「見られちゃ困るものがあるんでしょう。俺は全部知っている」
成人男性の声の様に声変わりする。少年。
それに驚く従業員だが、直ぐに少年は元の姿へと戻り、何事もなかったかのように独り言をし始める。
母親が少年の手を取り。
「お忙しいところ、ごめんなさいね。」
と、少年を引き連れてエレベータへと乗り込む。
そのまま部屋へと案内される。
案内された部屋でも少年は誰かと会話する様に独り言を言っている。
案内したの後、従業員は携帯を取り出して、電話を掛ける。
受け取るあいては、先ほどのワゴンに乗った老人。
その夜。
地下室の手術室にて老人いて、手術台をじっと見つめる。
少年のいる部屋、家族3人は寝静まっている。
この部屋は、監視カメラで監視されている。
ホテルの一室にて、男が注射器と医療用メスの入ったブリーフケースを閉じる。
この男は、これから、少年とその家族を解体する様に指示を受けている。
エレベータには6人の黒スーツの男たち、エレベータから降りて、少年とその家族の部屋に向かう
監視カメラでは少年とその両親は寝静まっている。玄関を開けて速やかに殺害すれば仕事は終わる。
黒服が玄関まで来た瞬間、人が出てきた。
玄関が閉まる。
現れたのは、少年だった。少年は監視カメラを騙す為に寸前まで寝たふりをしていた。
少年は霊的な存在を感じる力があり、このホテルで何が行われ、これから黒服たちが何をしてくるのか、全てを知っていた。
少年は普段は知的障害だが多重人格者であり、危機が迫ると20前後の男の人格が表に出て来る。
その人格は一般人よりも割り増しでIQが高く、普段の知的障害を補うかの様に頭の回転力がある
イキナリの展開に驚く黒服
少年は携帯電話で、誰かと話している。
知的障害とは思えなくハキハキとしゃべる。
「今、警察に電話している。もし、大声を叫び、ここで電話が途切れる様な事があれば、電波を逆探知されてこの場所が特定される。そして私に何か起これば、このホテルのしている秘密が自動的に警察にバレル様にプログラム化してある。意味が判るよな。君たちは脅迫されている側であり、ピンチが訪れているのは私では無い。さあ、あの老人に会わせろ。私の要求に答えなければ、警察に全てを暴露するぞ。」
少年は電話をかけたまま老人のいる地下へ向かった。居場所は霊的な存在から報告を受けていたから、迷い無く進んだ。
手術室で老人と対面する少年
2人きりで話している。驚く老人。笑う老人。激怒する老人。
しばらくして話は終わる。老人は崩れ涙を流している。
~朝が明ける~
ホテルのロビーにて、老人と6人の黒スーツの男が、3人の家族を見送っている。
知的障害の少年とその家族を礼をしながら見送っている。
。
少年は、深夜の出来事がまるで嘘の様に、ナヨナヨとして独り言をしている。
家族には笑顔がある。
ホテルの上階から少女がその家族をチラリと見た。
おしまい
あとがき
この物語のラスト、少年はどうやって老人を改心させたかというと、霊現象とか地獄世界やら、カルマについて語ったのだが、
話が長くなり過ぎるので、描写は省きました。
少年は主に老人にカルマシールドについて語りましたが、カルマシールドについては、
作品名:つまらない小説、ゴミの様な小説 作家名:西中