小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

村上春樹な文体を真似してヤクザ小説を書いてみた。

INDEX|8ページ/10ページ|

次のページ前のページ
 

 しかし、マサシは街を去るつもりはなく、寺井を殺そうとしている。寺井はマサシを返り討ちにするべく罠を仕掛けた。
  一見するとゲームに熱中していだけの寺井だか、その部屋の押入れには戦闘員(プロフェッショナル)が隠れている。マサシか、その部下が攻め込んだら返り討ちにする。部下だけなら、拷問をし、マサシの居場所を吐かせるだけだ





 〜マサシの視点〜

 寺井に行動の先を読まれていた事に気付いたマサシは自分しか知らない隠れ家に身を潜めた。
 ほとぼりが収まるまでは、外に出られない。現金は殺人ビジネスで得たカネ5億ある。、しばらくは引きこもりの生活をするマサシ。腹が減ったのでピザを注文した。
 ピザが来るまで待ってる間、マサシはふと、武器の取引を持ち掛けてきたプレイヤーの存在を思い出していた。

 たしかプレイヤーは 「被害者がいるから噂を調査してるのだよね。被害があるとしたら、警察に届けるはず。もしかして、やましいことがあるから、自分で調べてるの? たとえば魔法のマントを奪う闇ビジネスをしているとか?」と言っていた

 そのプレイヤーは鋭い洞察力を持っていたが、よくよく考えてみれば、マサシがそのプレイヤーと「同じ立場」なら、同じような発言をしていたかもしれない。つまり、そのプレイヤーはマサシと同じく殺人ビジネスをしている同業者、どこかのヤクザ者なのかもしれない。そう思ったマサシは、そのプレイヤーがマサシと同じく多額のカネを貯めているのではないか、どうにかして奪う事はできないだろうか。と考えた。

 マサシは思い出した 。そのプレイヤーは「ばらされたくなければ、武器などをよこせ」と、言っていた。 わざわざ武器を欲しかるくらいだから、暴力団としては小物かもしれない。

 マサシは平井組の裏金で武器を買っている。沢山あるから1つや2つ失っても構わない。武器の取引を口実にそのプレイヤーを捕まえて財産を没収しよう。カネには困ってないが、丁度いい退屈しのぎになりそうだ。

 マサシは犯罪の妄想をワクワクしながら頭でイメージしていたが、その計画はマサシ1人では実行不能なものだった。

 マサシが今使う事のできる兵隊はいない。寺井に皆捕まりマサシいま独りぼっちである



 組からくすねた麻薬を使い、堕落した生活をするマサシは
 ふと魔が差してVRにログインした。薬物の影響で正常な思考でなくなっていたマサシは、噂話【政府による人口削減政策】を忘れていた。




 麻薬で思考がまわらず開始直後、モンスターに殺されてしまった。その瞬間、マサシの脳裏に閃光が走った。まるで囚人が電気椅子に座り、処刑されているかのような格好で、マサシは絶命した。

 ヘルメットデバイスは煙をあげながら、信号を飛ばしていた……










 深夜
 信号を受け取ったのは、水道工事の業者、作業着を来た男たちだった。
 男達は武装して貨物トラックに乗り込んで走り出した。程なくして、マサシ潜伏しているアジトにたどり着く。
 周囲に人気のない山の中にある別荘が、マサシのアジトだった。トラックから降りた男達、荷台貨物の中から暗視ゴーグルをつけた男達も降りてくる。男達は警戒していて、見張り役と別荘を取り囲む役に二手に別れる。暗視ゴーグルだから暗闇でも機敏に動いている。別荘内に生存者が居ない事を確認し、ゴーグルを脱ぎ、玄関の鍵をキーピックで解除して入った


 男達はマサシの死体を袋に詰め込み、トラックに載せた。証拠が残らないように徹底的に部屋の掃除をし、キーピックの痕跡が残らないようにドアノブは新品に交換した。












 〜ピザ屋の視点〜

 その日は、いつもの常連さんからピザの宅配の注文を受けていた。人気のない山の中で30分はかかる距離で、バイクを走らせていた道中トラックが山中を登っていった。普段は車の通りのない道であり、珍しい光景にて覚えていました。届け先に行くと、作業着を着た人が6人ほど居て

「いま、水道管が破裂して工事をしているんですよ、中は水浸しで、だから入らないでもらえますか」

 と言われました、いつもごひきいに、して頂いてるお客様のお顔ですし、言葉ですし、忘れはしません。

 なのにこの日以降、この方からの注文が一切なくなりました。残念です。ウチのVIPとして月間売上の客一位でしたのに……

 どこに行ってしまわるたのかは分かりませんが、また戻っていらした際には、是非また当店をご利用くださいませ。従業員皆、貴方様から注文が来る日をいつかいつか、と待ちわびています
















 〜ダイ・ハード〜




 マサシの部下を拷問してマサシの居場所を聞き出そうとする。
 しかし吐かない。

「かしら! こんなものが事務所のデスクから……」

 マサシは逃げる前に動画を撮影していて、デスクの引き出しに入れていた。
 動画にはマサシが万札の海で泳いでいる姿があり、誰にもバレない秘密のアジトの存在を語っていた。

 マサシはどこにいるのか、
 寺井は一月後、VRにログインしてわかった。

 マサシからのメッセージが届いていた。内容はデタラメであり、意味が成立しない文章だった。恐らく薬物でラリった状態で送ったのだと思われた。

 寺井はメッセージのデータを解析するためにメーカー側に交渉した。平井組の総力をあげて脅した。

 2日後、解析が成功し マサシの潜伏先が特定された。メッセージ受信から時間がたち、マサシも、もう逃亡したかもしないが、一応手がかりを探しに寺井は向かった。

 寺井と部下たちは念の為、ピストルを隠し持っていた。車の荷台にはロケットランチャーやマシンガン、手榴弾を積んでいる。
 あくまで念の為である。マサシが組から武器を持ち出してアジトに隠し持ってる可能性もあるから



 別荘内はもぬけの殻であり、マサシがそこにいた痕跡すら無かった。
 次にどこへ向かったのか、少しはその手がかりに期待していた寺井は、溜め息を吐く
 マサシの捜索で疲れていたので、別荘で一晩休むことにした。

 寺井は腹が空いたので、何かを食べようと思ったが、近くに店は無いらく、あるのはピザ屋だけだった。ちょうど部下も腹が減っていた。

 組員は体育系なので、一人で3、4人前は食べてしまうから
 寺井は20人前のピザと酒を注文した。


 配達に来るピザ屋が任侠顔に驚くといけないので、人の良さそうな顔をした寺井が対応を受けた

 ピザ屋は嬉しそうに話をした。

「こんなに一度に注文を受けたのは初めてです。月間MVP売上、お客様が一気に一位になりました。これは記念品です。」

「……」
 寺井は、もしかしてと思い聞いた

「そうです、一昨日くらいまで、ここを借りていたお客様も、毎日御利用なさっていました。」

「この記念品は?」

「ええ、お得意様でしたので、記念品を贈呈たしましたが……」


 寺井は漠然と違和感を感じていた。マサシが気になってくる