L K 「SOSの子守唄」
あとがき
この物語には、アンドロイドしか登場しません。
より高度なアンドロイドは、自分が人間ではないことを、どのように考えるのでしょう。
自分が何者か解らない主人公は、悩みます。
アンドロイドの存在価値は、人間によって定められたものなのかと。
しかし、同じように人は、人間であることを悩まないのでしょうか。
人の価値もまた、何者か(神?)によって決められているのではないのか?
そんな気がしてなりません。
良くも悪くも、物事が思った通りになったり、何かに導かれているように感じたり。
そんなことを気にしていないと、この世界が現実ではないかもしれないなんて、決して気付けないですよね。
ラストシーンは、仮想現実の世界での、ほんの一例に過ぎません。
別の終わり方でもよかったかも。何も知らず、ハッピーエンドのままでも。
この世界観は、パラレルに存在しうるのです。
作品名:L K 「SOSの子守唄」 作家名:亨利(ヘンリー)