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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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L K 「SOSの子守唄」

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 難破船から連れて来た家畜の中には、牛や馬もいた。元々は知的生命体との友好的接触を果たした場合の、地球の生命体サンプルだけど、開拓地での食肉用や、農耕の補助的労働力としても役に立っている。
 牧場はミュウの遊び場でもあるのよ。ヤギがとてもお気に入り。ケイは馬がお気に入りで、よく手なずけて、乗馬を楽しんでいる。いつもキュウと追いかけっこをしているわ。彼らはこの星のテラフォーミングが進めば、馬に乗って探検に出かけるのを夢見ている。

 そう、かつて私も探検家だったわ。長年宇宙を一人で探査してきた宇宙飛行士。一つの場所に留まって幸せな生活を送っていると、またスリルが恋しくなっちゃう。それに、胸騒ぎは今も続いている。じっとしてちゃいけないんだって思う時もあるわ。
 遥か彼方の太陽系から、音信不通の私たちを探しに来たらどうしよう。まさかアンドロイド救出なんかに興味ないだろうけど、心配は尽きない。


 キュウが開拓用重機のプラズマバッテリーを交換している。そこに牛がいて、また作業の邪魔になってるわ。
 私はミュウを抱いたまま、キュウを手伝おうと近寄った。キュウから、使い終わったバッテリーケースを受け取ったところ、そこへ牛が近寄って来てしまったの。私はミュウを守ろうとその場を離れたわ。でも、牛が私に付いて歩きだしたから、ジェイが駆け寄って制止したら、牛が暴れだした。

 危ないわ!