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日付が変わった瞬間に

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「今日は、再認識しました。」

 神社からの帰り道、突然語りだす、葉月さん。

「─ 2人が超えた人だって!」

 霜月さんは のんびりと尋ねます。

「私と如月が、何を超えてるの?」

「普通人の境目、です。」

「…それって 私達を、おかしな人だって 言ってたり するのかなぁ?」

「神社を墓と言ったり、初詣が神様への顔つなぎだったりするのは、普通じゃありませんから!」

 力説する葉月さんに、如月さんは確認しました。

「私や霜月が…変人なのは まあ否定しないにしても、あんたは?」

「─ 私は…ごく普通の人、です!」

 葉月さんの言葉に、2人は呆れた様に顔を見合わせます。

「無知の無知、だねぇ…」

 霜月さんの言葉に、葉月さんは不服そうな表情を浮かべました。

「私が、変人だって仰るつもりですか?」

 如月さんは、葉月さんの認識を変えるべく 微笑みながら宣言します。

「初日の出までに時間があるから…あんたの普通じゃない所業、懇切丁寧に、解説してあげるね。」

「…え?」

 笑顔の如月さんに、葉月さんは動揺した様子を見せました。

 霜月さんが、静かに呟きます。

「日が出るまでに終わると、良いけどねぇ。。。」
作品名:日付が変わった瞬間に 作家名:紀之介