ヤクザが麻薬とVRゲームの二つに依存してしまって
平井組にて
まえがき
原の兄貴=平井組の頭=サラリーマンでいうと社長。平井組には他に部長や課長な地位の人がいてる
「おお、よく来た」
原の兄貴は、いたって笑顔でした。
「あ、の、」
「どうしたんや?かしこまって?」
「どうして、俺なんですか? しかも兄貴が舎弟みたいな立場にどうして? 」
「それか…俺なヤクザ辞めてカタギになろうと思ってな」
「カタギって…」
原の兄貴=原誠司は、ヤクザという立場を捨てて芸能界に行きたいのだそう。兄弟分を引き連れて漫才や落語やって一発当てたいらしい
「本気で言ってるんですか?」
「そうや、なんかへんか?」
確かに、社長が部下に仕事任せて自由人になろうとするケースはよくある話
その場合は会長とか顧問という形である程度は会社に関わるもので、関わらなくても株式等は持ってたりで株の配当金等で不労所得を得てたりする。
いろんな意味でヤクザの組織も完全引退はない
つまり平井組のシノギのいくらか、継続的に払え!ということだろうな
「お、物分かりがええな。せやから、後のことは任す。組のことはマサシと相談して上手くやってくれな」
マサシというのはここの係長みたいたもので、今回の件で部長クラスに昇進したはずだから悪い気はしてないはず
そしてオレが社長だから
やあ、マサシくん、よろしくね。
なんてことは言える筈がない。平井組では、マサシ君が俺よりも10年くらい先輩なのだから、あんまり偉そうにはできない。失礼のなようにしないと
つづき
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作品名:ヤクザが麻薬とVRゲームの二つに依存してしまって 作家名:西中