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われらの! ライダー!(第一部)

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1.危うし! ライダー!



(2016.02 お題:『面』、『香り』、『+』 面はもちろん仮面ライダー、香りは怪人が放ちます、+は本来プラスですが、漢数字の十で代用しましたw)


『危うし! ライダー!』



「とうとう追い詰めたぞ、死神博士、覚悟しろ!」
「ふふふ、追われるふりをして誘い込んだのが判らぬか、仮面ライダー・一文字隼人、ここが貴様の墓場となるのだ」
「何だと!?」
「出でよ! 怪人・かっぱ男!」
「うっ、川の中から緑色の怪人が……しかし、あまり強そうには見えないが?」
「貴様の弱点を利用した、貴様を抹殺する為だけのために改造した怪人だ、舐めてもらっては困る」
「何だと?」
「かっぱ男! 皿手裏剣攻撃だ!」
「うっ、頭から無数の皿が……しかし、こんな攻撃で俺を倒せるとでも思っているのか!?」
「まだ奥の手を出していないわ」
「う……こ、この香りは?……」
「わはは、かっぱ男は全身からキュウリの香りを放つのだ、バッタの遺伝子を組み込まれた貴様はこの香りに抗えまい」
「く……くそっ……惹き付けられる……」
「わはは、どうだ? 貴様には鼻もつまめまい、かっぱ男に捕まったが最後、貴様は川の底へ引きずりこまれて溺れ死ぬのだ!」
「な……何の!……だ、だが、惹き付けられる……」
「ほらほら、もう少しだ、かっぱ男は怪力だぞ、ふふふ、かっぱ男、川の底へ引きずり込む前にライダーを羽交い絞めにするのだ、ワシがこの剣でライダーを真っ二つに切り裂いてやる、一文字隼人ならぬ、十文字隼人にしてくれるわ」
「くそっ、こうなったら……とおっ!」

 ガブッ
「ギャァァァァァァァ!!!」

「か、噛み付き? それはアマゾンの専売特許のはず……ああっ、かっぱ男、しっかりしろ! ライダーを川に引きずりこめ、あ、あああああ……かっぱ男ぉぉぉぉ!」

(子供向け番組にそぐわないシーンのため、描写省略)

「ごちそうさまでした」
「かっぱ男を食らうとはヒーローにあるまじき行為、子供たちには見せられぬではないか!」
「何とでも言え! 今度こそ貴様の最後だ!」
「しゃらくさい! もう一つ奥の手を用意してあるわ! 出でよ! 第二の怪人!」
「また川の中から!?……う、まぶしい、まぶしすぎて何も見えない」
「わはは、複眼の貴様はこの輝きに耐えられまい」
「き、貴様は一体……」
「我こそは3300年の眠りから甦りし……ツタン仮面だ!!!!」


 (次回 『負けるな! ライダー!』に続く)