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てっしゅう
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「歴女先生教えて~」 第三十三話

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高木の家に出向く前日の土曜日に拓真は美穂の自宅にやってきた。
少し話をしておきたかったのだろう。

「明日のことなんだけど、おれたちのことどの辺まで話していいんだろう?」

「うん、そうね、結婚を前提にお付き合いしていると話した方が効果的よね。
高木くんは両親にどのように言っているのか解らないけど、あなたのことも少しは話しているでしょうから、より具体的に伝えた方が良いと思うけど」

「わかった。初めからのいきさつを話して、美穂が信じてくれるようになったことを伝えるよ。多分高木の父さんも高橋先生が本気かどうかが解らないから、不安なところがあると思うんだ。おれの父さんも、初めは美穂に遊ばれているんじゃないのか、って言ったしね」

「ええ?そうなの。確かにね、こんな歳上だから真面目に付き合うだなんて思えなかったわよね。でもねこれが逆だったら、私が17歳であなたが31歳ならどう感じると思う?お父様は」

「それは・・・大丈夫か?ぐらいは言うだろうけど、それほど気にはしないと思う」

「だよね。年下の女性に対してはそれほど抵抗が無いのよね、男性は。逆は、なんか目的があるんじゃないかとか、疑われたりするから世間は偏見が強いね。特に高木くんは子持ちの20歳上ということでご両親の不安は強いと思うわ」

「うん、それは言えるね。高木がどんなに真剣だと親に言っても、お前は騙されているとか、何を考えているんだ、とか思われるだろうね。おれの役目は重要な気になってきたよ」

「そうよ、拓真の気持ちが伝われば少しは前向きに考えようってなるかも知れない。頑張ってほしいわ」

「ああ、そうするよ。今日は来てよかった」

「期待してるわ」

「なあ、このまま帰るのは嫌だよ」

「ええ?どうして」

「どうしてって・・・」

「あなただけなら・・・いいわよ」

「シャワー浴びてくるよ」

「そうね、一緒してもいいけど」

二人は浴室に入った。もちろんそこでは以前に美穂がしたようなことが拓真を喜ばせた。

翌朝、家を出た拓真は父親に言いつけられたように近所のスーパーで手土産を買って高木のところへ向かった。