詩篇天竺浪人
だいこく様
みそのに生える さらの木の
とびでた根もとに つまづいて
だいこく様が ころんだと
すってんころり ころんだと
それを見ていた もずの子が
さらの木ぬれに つかまって
なァがい尾をふり 笑ったと
きィきィきちきち 笑ったと
だいこく様の おなかには
いったいなにが つまってる
あァまいひ菓子が つまってる
それらがみんな ちらばって
だいこく様は おどろいて
こぼれたお菓子を かきあつめ
おなかに詰めて ふたをして
あァかい顔して にげてった
やがてふもとの 村ざとの
子ォどもたちが あつまって
かごめかごめに かくれんぼ
はないちもんめに おにごっこ
もずの子ないたよ みてみなよ
だれかがお菓子を みィつけた
だいこく様の おとしもの
みなで分けあい ほおばった
あしたもいいこと あるのかな