レイドリフト・ドラゴンメイド 第25話 白旗騎士団
盾の足は、一瞬のことにもかかわらず車体をしっかりつかみ、車はぐいぐい引き寄せられた。
地味、パッとしないというサラミのイメージは、きれいに吹き飛んだ。
『では、我が直営チームを見てもらおう。
ここからは、生放送だ』
――◆――◆――◆――◆――◆――◆――◆――◆――◆――◆――◆――◆――
戦車形態のオルバイファスが、装甲トラックやバスに真正面から衝突した。
彼の装甲には、刃物のような突起が幾つも並ぶ。
それが後付けの装甲などやすやすと切り裂き、路肩に押しのける。
雨あられと降り注ぐ銃弾も、異星のレーザーも、傷どころか焦げ跡さえ残せない。
元破壊大帝は、結局火器を一発も使わずに散々暴れ回った。
そして防衛隊が逃げ去った後、後部傾斜版を下した。
そこから5つの影が飛びだす。
よどみも、迷いもなく。
作品名:レイドリフト・ドラゴンメイド 第25話 白旗騎士団 作家名:リューガ