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2020.5.13「和音占い師Sayokoのライブ」にて

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S「3年前に風水関係の方の紹介で、ライブで一緒にやっている黒子さんに出会ってからですね。代官山の和音占いのスタジオに遊びにきた時に、音楽の話で盛り上がり、私の歌と演奏を聴いて頂いたら、黒子さんはドラムのスティックを持っていて雑誌や床や椅子やカバンを叩き出したんですよね。それですぐボンゴを持って来るからセッションしようと言われて。実際行ったら黒子さんのリズムにこちらが魅了されてしまって、是非作品にまとめようと言う話になったんです」

記「そうですか、黒子さんはどんな方なんですか?
ライブでは重要なリズムセクションのアンサンブルになっていますよね?」

S「どんな方かは詳しくは言えませんけど、それで生活している人ですよ。名前も性別も秘密という約束なんです」

記「そうですか。では話を変えて、あのライブスタイルはとても個性的ですよね。スタンディングやアンコール、私語も無し、確か照明も色のライトやフラッシュやスモークもなかった気がします。衣装もSayokoさんは白で黒子さんは歌舞伎の黒子姿で機材もほとんど黒色でしたけど、斬新ですよね」

S「そのとおりですね、全部統一しています。実は黒子さんのアイデアなんです。私も白と黒のモノクロが大好きなんですよね。スタンディングや私語がない方がじっくり観て聴いてもらえます。
私、人の喋る声って苦手なんです。頭の中で音になってしまい、言葉が歌詞になり歌に聞こえてしまうんですよね。そうなるとライブの曲の発表に支障が出てしまいます。リハーサルでライトも赤青黄色緑やフラッシュなどは使わない案を考えました。私の曲の色をつけるのは私自身の言葉の歌で、他で視覚の色が入るとイメージが違ってしまうんですよね、音楽に関してはちょっと神経質なんですよね」

記「そうなんですか。でもこだわりとかスタイルのポリシーって大切ですよね。
そう言えば演奏は60分ですよね、短くないですか?アンコールもやりませんよね」

S「ふふふ、ビートルズは30分だったらしいですよ、それもアンコール無しで。
素敵ですよね、そのマネではないんですけど。
私は60分ほとんどピアノを弾きっぱなしですし、お決まりのアンコールって、あの間が嫌なんですよね。ならば始めから時間を決めてキッチリ表現する伝えたい事をまとめた方がベストの演奏をできる可能性が高いです。」

記「それができるのが、インディーズのメリットですかね?」

S「そう思います。地方で公演に回ったりできません、表参道のクワトロ以外ではできないんですよ」

記「そうですよね、Sayokoさんはあのライブハウスがお気に入りみたいですね」

S「相性がいいんです、それに渋谷区のお天気はいつも味方してくれます」

記「あ、そうそう。私が行った時も雨だったですよ!あと、もう1つ聞かせて下さい。
今回は3thの曲を演奏していましたけど、1stや2ndのアルバムの曲はもう2度と歌わないって本当ですか?」

S「ええ、そう本当ですね。歌いませんと言うか、もう歌えません」

記「え?なんで、なんで?とても人気のナンバーが沢山ありますよね?」

S「うーん、そうですね。分かりやすく説明すると、作ったその年の、その時の気持ちやテンションに戻れないからです。年を越して他の曲を作ると気持ちがそっちに移ってしまうんです。でも、前作のアップテンポンの人気曲はバラードにアレンジしてインストルメンタルで弾く事はあります。でも歌いませんよ。そう!DVDがタイムマシンかな、その時のテンションの私が写っていますから。よくプロの歌手が20代で発表した曲を40代になっても歌っている事がありますよね。それ、私にはできないんです。あとアイドルみたいに作り笑いで手を振ったりもダメなんですよね。不器用なんですよ」

記「うーん深いですね。ありがとうございます、ところでお休みは何をしていますか?創作のスケジュールなどもできる範囲で教えて下さい」

S「毎年同じですよ、ルーティン化って言うんですか。毎日和音占いをやって、1月から10月まで月1回のライブをやって、11月と12月でアルバム作りと今年のライブDVDの編集期間です。作詞をするための旅行に2週間位行って来ます、基本的に休みって無いかな。あとはスタッフや音楽、占い関係の友達と買い物に行ったり、食事や飲みに行ったりです」

記「お酒好きなんですね、いいですね。旅行はどちらへ?」

S「そうなんですよ、だからライブではお酒はOKですよ。旅行は最近ではアジア方面が多いです、綺麗な海の島とか」

記「優雅な旅ですね。いいな、私も一緒に行きたいな。最後に今までで1番好きな曲やおすすめのアルバムはどれですか?ぜひ読者に紹介して下さい」

S「もちろん今年の3thアルバムです。
その中で「Fineフィーネ」と言う曲は1番感情が入りやすくて好きかな。CDアルバムは黒子さんとの1thは荒削りな探り合い、2thはお互いの信頼感の構築、3thは手の内が分かった安定と言う感じです。アレンジは3thが断然1番良いと思いますよ」

記「来年の4thも期待しています」

S「あ、ごめんなさい。私、音楽活動を来年は休止します。元々和音占いが本業ですから、来年法人化して会社にしますのでかなり忙しくなるんですよね」

記「え?ええー!そうなんですか、知らなかった!残念ですね」

S「すいません、物事は3年がピークって決めているんです」

記「わ、わかりました。ありがとうございます。がんばって下さいね」
以上

Sayokoは、この雑誌の発売と共にSNSやYouTubeでも3年目の今年を最後に、来年の音楽活動の休止を発表する。
ライブは12月まで活動延期となり、予約で夏以降のライブは一日3回のスケジュール
をこなして千秋楽を迎え、オリンピックで盛り上がった年に終わり、翌2021年1月に2020年の最後のライブDVDが発売された。

和音占い鑑定師Sayokoプロフィール

1990年代生まれ 年齢は定かではない、
2015年に和音の占いを発見して商標、パテントを取得する。
代官山の防音マンションにグランドピアノを設置して和音占いを開業。
他に恵比寿の占い館に所属。そこでも鑑定スペースを設けている。
2017年パーカッションの黒子なる人と知り合い、作詞作曲、アレンジ、レコーディング、CD自主製作を行い、2018年1月からライブを始める。
1年間に歌入り曲10曲とインストルメンタル5曲のアルバムとライブのDVDを
インディーズで発表して年10回のライブを表参道クアトロで行い、
一日2回のステージのライブで毎回100人の動員をした。
しかし2021年12月Sayokoが和音占い常連客のファンの女性に刺殺される。


2017年   Sayoko、パーカッションの黒子と知り合い、楽曲作品をまとめる
2018年   Sayoko&黒子ライブをクワトロで活動開始
2020年3月 リナが友人に和音占い師Sayokoを紹介される
2020年5月 キースケがリナに連れられSayokoのライブを観る①
2021年1月 Sayoko株式会社「コーズ フォーチュン」設立パーティーを開催②