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藍城 舞美
藍城 舞美
novelistID. 58207
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年賀 そして、元旦

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櫻澤が顔を上げると、ベッドの中に居るのが分かりました。今まで彼女は、毛布をかぶって寝ていたのでした。
「夢…だったのね」
 櫻澤はベッドから出ると、勢いよくカーテンを開けました。暖かい日差しが、部屋に入り込んできました。元旦を迎えたのです。
「新年だわ。私も新しくなりましょ」
 彼女は着替えをはじめ身支度を済ませると、明るく町へ繰り出しました。

 「あの施設に住んでる人たちに、新年のご挨拶へ行きましょう。…でもその前に」
 櫻澤は、デパートに行って、お年賀のタオルや洗剤、ボックスティッシュ、さらにはラップの2本セットなどを買いました。そして、近所のグループホーム「えりゅしおん」へ向かいました。
作品名:年賀 そして、元旦 作家名:藍城 舞美