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てっしゅう
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「歴女先生教えて~」 第二十四話

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「どうしたんだよ。泣くようなことしたか?」

「ううん、違うの。とっても嬉しかったけど、いつかはこの関係も終わりが来るのだと思ってしまったの、ごめんなさい・・・また同じようなことを言ってしまって」

高木は高橋のその涙を見て女心の切なさを自分のことのように感じられた。不満は身体で満たせても、不安は満たされないということを悟った。

「おれは卒業したら進学したいと考えていたけど、就職するよ。加藤も家を継ぐみたいだし、男は働いて収入を得て一人前になるって思う。先生が独身でいるならいつかおれが男として独り立ち出来たときに考えてくれたらいいよ。それまでは離さないで甘えさせてくれ」

「高木くん・・・ううん、海斗くん、海斗って呼ばせて。あなたを信じるわ。私はどうでもいいの、あなたが立派になってくれることが嬉しい」

「先生、おれは本気だよ」

高橋は高木の、いや海斗の自分への思いに強く打たれて彼の成長を見守ってやりたいと思った。
そこには大好きな海斗と子供のように成長を応援したい海斗の姿があった。

連続して二度高橋の中で果てていたにもかかわらず、その女心の切なさに再び抱かずにはおれなくなっていた。
無理してくれなくてもいい、という言葉を遮りながら海斗は唇を重ねていた。


高山市内へ入ってきた美穂と拓真は駐車場を出て、初めて見る小京都と呼ばれる街並みを歩いていた。日差しは強く感じられたが、名古屋市内のような蒸し暑さは感じられなかった。

日傘をさして美穂は時折拓真の方に振り向きながら歩く。多くの観光客とすれ違うメイン通りで二人はどのように映っているのだろうと繋いでいる手の温もりを感じながら拓真は気になった。
美穂に怒られないように若い女性とのすれ違いにはわざと顔を違う方へ向けていた。そのことが美穂には可笑しくも感じられた。

「ねえ、この先に有名な団子があるから食べようよ」

「団子?」

「みたらし団子のこと」

「そうなの。美穂は好きなの?」

「好きよ。みたらし団子も五平餅もね」

小さな橋の横にあるその店には行列が出来ていた。少し並んで待って二本買って食べながら再び歩き始めた。
土産物屋を何軒か見て回って、駐車場に戻りホテルへと向かった。

長野へと続く国道沿いにある高層ホテルが今夜泊まる高山グリーンホテルだった。
ロビーでチェックインを済ませて、水着のレンタルがあるか聞いたが無いと言われたので、買うことにした。館内のお店で少し割高に感じられたが、美穂は思い切ってビキニを、拓真は競泳用のトランクスを買った。

案内された部屋はツインベッドではなくダブルの大きなベッドが置いてあった。美穂はそうしたかったからこの部屋を予約していた。

拓真は否が応にも気持ちが高ぶっていた。