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てっしゅう
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「歴女先生教えて~」 第二十三話

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美穂と加藤が富山に出発しようとしている13日の午後、高木は高橋の車で隣町のラブホテルに向かう車の中に居た。

「ごめんね、別れると言ったり、逢いたいと言ったりして」

「いいよ、女心は揺れるって言うから。おれも先生を罵るようなことを言って悪かったよ。他の男とこうするぐらいならおれで良かった。気持ちの差は歳の差ほどないよ」

「うん、ありがとう。あなたの方が大人ね。私は夫しか恋愛をしてこなかったから、あなたに初めて歓びを貰った時、我を忘れてしまったわ。体もだけど、言葉とか態度とか私のこと好きなんだって思えたことが幸せだった。なのに、あんなこと言って・・・」

「そんなことないよ。泣くと前が見えなくなって危ないから気にするなよ。これからだよ、おれたちは。加藤だってきっと美穂先生とこうしてる気がする。先生は独身になるのだからおれとのことは加藤たちと同じだよ」

「ええ?美穂先生と加藤くんってそういう仲なの?」

「知らなかったのか?見てて解るだろう。あいつ本当のこと言わないけど、おれたちは何でもわかるんだよ。間違いない」

「へえ~仲いいのね、加藤くんとは。羨ましいわ」

「中学も一緒だからな。もちろん小学校もだけど」

「幼なじみという訳ね。これからもずっと仲良くしてあげてね。高木くんは美穂先生のこと好きにならなかったの?」

「おれがか?好きになったって言ったらどうする?」

「妬けるわ。私なんかより若いし、美人だし、スタイルもいいし・・・でも残念ね、加藤くんにとられて」

「残念じゃないよ。おれは先生が好きだ。先生のあそこは最高だって感じるし」

「もう、そんなこと言って・・・ほかの人と比べないでね、まして若い子だったら絶対に負けるから」

「若いから良いと言うものじゃないって先生と付き合ってわかったんだよ。男と女は相性だよ。おれたちはサイズが合っているんだ」

「私は子供を産んでいるのよ。若い人とは違う。まして美穂先生は経験もないって聞いたから絶対に負ける」

「美穂先生にライバル意識があるのか?それとも加藤が好きなのか?」

「バカなこと言わないでよ。あなたに申し訳ないって感じるから言ってるのよ」

「何が申し訳ないんだよ?」

「若くないし、子供居るし、性格が悪いし、僻みっぽいし」

「先生は綺麗だよ。美穂先生は特別だから比べちゃダメ。無いものねだりは時間の無駄だよ。今までのように仲良くしよう。これから少し頑張ってもっと綺麗になればいいよ。応援するから」

「うん、あなたのために頑張れる。見捨てないでね。でもね、結婚したい人が現れたら遠慮なく言ってね。その時は本当に別れるから」

「まだそんな先になるようなこと言うなよ。もし、もしだよ。おれが結婚したいって思ったらどうする?」

「ええ?私と結婚?それは無いでしょう、ハハハ~。喜ばせてくれなくてもいいのよ」

「喜ばしているつもりはないよ。そうなるかも知れないって思ったから話したまで」

「ありがとう、本当に優しいのね。さあ、そろそろ着くわ。いいお部屋が空いているといいわね」

高橋は車を停めると、手を繋いで高木と入り口のドアーから中へと入った。パネルの明かりは3部屋だけ点いていた。最上階の真っ白な部屋を選んでエレベーターに乗り込んだ。