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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「歴女先生教えて~」 第十二話

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「こんにちは。気持ちいいですね~どちらからお越しですか?」

「はい、名古屋市内です」

「そうですか、同じですね。ここはいいですよね、こうして一緒に入れますから。ご姉弟ですか?」

「そう見えます?」

美穂が聞いた。

「違うんですね。失礼しました」

「内緒と言う事にしておいてください」

「ボクたちと同じですね、ハハハ~」

この返答には笑えなかった。
拓真を促して美穂は露天ジャグジーを出て屋内の浴槽に移った。
日曜日とあって結構混んでいる。自分より若い女性は先ほどのカップル以外には見当たらなかったが、もう出ようとしたときに女性更衣室から一人女子高生ぐらいの若い子が入ってきた。

拓真は敏感に反応した。それは相手からじっと見られたからだ。美穂より身長もあって、モデルのような長い脚にソソられたからだ。

美穂は後ろから脇腹をつねった。

「イタッ!」

「私が言ったこと聞いてなかったの!」

「だって・・・正面に居たから目に入っただけだよ」

「ダメ!正面でも、目の前でも」

「わかったよ・・・赤くなっちゃったじゃない、もう、思いっきりツネるなよ」

「今度やったらもう会わないからね」

美穂は恥ずかしいぐらいに拓真に嫉妬を感じた。自分がそんなことをする女だとは思ってもみなかったからだ。今でもこんな気持ちだから体の関係になったらもっとひどく嫉妬するだろうと感じた。

帰り道拓真は無言だった。美穂に怒られたこともあるが、いい気分のところで邪魔者が入って触ってもらえなかったことを残念に考えていると、勃起してきたからだ。

「ねえ、怒っているの?黙っているから」

「そんなことないよ」

「絶対に変よ。ねえ怒らないから正直に話して」

「怒らない?絶対に?」

「うん。」

「大きくなった・・・」

「何が?」

「ええ!わかんないの?美穂のこと考えていたら、勃起した」

聞かなければ良かったと美穂は思った。

「若いのね。男の子はみんなそうなるの?」

「美穂みたいに綺麗な人見るとそうなるかも知れない」

「違うでしょ。変なこと考えるからそうなるんじゃないの?」

「変なことじゃないよ!大好きな美穂のこと考えるからこうなるんだよ」

「さっきの若い子思い出してそうなっているんじゃないの!」

「酷いなあ・・・もう喋らない。今日の美穂はおかしいよ」

「拓真、あなたが男として素敵すぎて嫉妬するのよ。さっきの子だってきっと好みだったからじっと見たのよ。私なんか男の人から見られなかったでしょ?それは若くないからなの。これはきっと今のあなたには解らないことでしょうけど」

美穂はそう言いながらだんだん自分が惨めになってきた。泣き出しそうな顔になっているのを見て拓真は車をどこかに停めるように頼んだ。

「どうして?」