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てっしゅう
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「歴女先生教えて~」 第十二話

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着替えてワンピース水着姿になった美穂はちょっと恥ずかしさを感じた。鏡に写るその姿には誰が見ても恥ずかしいような体型ではなかったが、17歳の拓真にはそう感じるのだった。

「お待たせ。恥ずかしいわ、自分で誘っておきながら」

「全然そんなことないよ。すごくきれいだよ」

「ありがとう。それにしても素敵な体しているわね~惚れ惚れする。若いっていいなあ~」

「そうですか?ちょっと自信はあるんです」

「そうよね。いいわよ自慢しても。誰にも負けてないって思うから」

「恥ずかしいなあ~」

そう言った拓真の顔を見て美穂は笑った。
クワゾーンはたくさんの浴槽があっていろんなお湯が楽しめた。野外には露天のジャグジーがあって、誰も入っていないので二人で外に出る扉を開けて中に入った。
周りから強い水流が噴出していて、水着の隙間からお湯が勢いよく中に入ってきて膨らんでいた。

「嫌だわ、水着がお湯の勢いでずれちゃう・・・」

そう言いながら美穂はお湯の吹き出し口から少し横にずれた。
拓真は笑いながら、反対側の縁に腰かけていた。

「寒くないの?浸からなくて」

「うん、隣に座ってもいい?」

「もちろんよ。来て」

拓真は美穂にくっつくようにして浸かった。
お湯の中で手を繋いだ。
美穂と拓真は顔を見合わせて軽く他の人が見ていないことを確認してキスをした。

繋いでいた手とは反対側の手で拓真は美穂の胸に触れた。水着のパットの上からでも十分その膨らみと柔らかさは感じられた。

「拓真・・・ここではいや、見られているから」

「ボクも・・・触って・・・ちょっとでいいから」

「そんなことしたら・・・困るでしょ?」

「美穂が好きだと信じたいから」

「触ると信じられるの?」

「男として見てくれていると思えるんだ」

「男として?・・・そう、ねえ、拓真は私が結婚するまですべては許さないと言ったらどうする?」

「そんなこと言うの?ボクが子供だから?」

「ううん、違うの。本当はね捨てられるのが怖いの。自分が傷つきたくないって思うから。逃げているのかも知れないけど、身体の関係なしでも恋愛は楽しめるし、仲良くしてゆくことが出来るんじゃないかって考えるわ」

「美穂はボクのことが心から好きじゃないって感じる。かわいそうだからこうして付き合ってあげているっていう気持ちなんじゃないのかって」

「そんな風に感じていたの?」

「だって、イヤって言うんだもん」

「それはね・・・まだ高校生だし、私のことも大切にして欲しいけど、勉強も大切にして欲しいと思うからよ。体の関係になると何かが変わるって気がするから怖いの。経験があれば違うのかも知れないけど、そこが解らないから不安なの」

「美穂は本当にバージンなんだ」

「そう言ったでしょ?恋愛もあなたが初めてだって」

「ボクも童貞だよ。恋愛経験は少しあるけど、キスまで」

「そうなの?何だかさらに不安に感じる。お互いにもう少し先にしましょう。我慢出来ないなら、何か方法があるといいんだけど・・・」

「手とかでしてくれるというのは・・・ダメ?」

「ええ?」

ここまで気持ちが盛り上がってきたときに、違うカップルが扉を開けて入ってきた。
慌てて少し距離を離した二人だったが、反対側に仲良く浸かった二人に笑顔で話しかけられた。