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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「歴女先生教えて~」 第十一話

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「ここに来たらやっぱりお蕎麦よね~嫌いじゃない?」

「好きだよ。麺類なら何でもOK」

「私と同じね。じゃあ、ざるそばでいいよね?」

「うん。てんぷらが良いなあ~」

「じゃあ、拓真はてんぷら蕎麦で私は普通のにする」

運ばれてきた手打ち風の蕎麦はコシがあって美味しかった。
食べ終えて、ショッピングゾーンでソフトクリームを買って二人で一つを食べた。
プラスチックのスプーンを交代で口に運んで最後のコーンは美穂がねだって食べた。

「ねえ、少し寒いわね。この近くに温泉があるから寄ってみない?好きじゃないかしら」

「温泉ですか?混浴ですか?てなわけないですよね、ハハハ~」

「そうね、そんなわけないわよね。混浴が好きなの?女の人の裸が見れるから?」

「そんな意味で言ったんじゃないよ。見たいのは・・・」

「ふ~ん、見たいのは何?」

「言わせるんですか?」

「貸し切りか家族風呂があれば良いけどね、行ってみないと解らないかな」

「本気ですか?」

「あなたに合わせただけ、ハハハ~」

「な~んだ、よく言いますね」

「水着で混浴できるクワゾーンならひょっとしてあるかも知れない」

「それなら安心ですね」

「あなたの目からは守られるわね、女性は」

「酷い言い方ですよ、もう」

「冗談よ。他の人見たら・・・つねるからね」

「アザだらけになったらどうしよう」

「懲りないこと言うのね・・・信じられなくなってきたわ」

「美穂が素直じゃないからそう言ってしまうんだよ。もう言わないから許して」

「怒ってなんかいないの。嫉妬よ・・・年上だから余計にそう感じるの」

「美穂は誰よりもかわいいし、いい女だよ。嫉妬なんてすることないよ」

「本当にそう思ってくれているの?慰めなら気を遣ってくれなくてもいいのよ」

「思っているよ。その通りだもん。年齢なんて感じたことないよ」

「それは、拓真が若くて可愛い子と出会ってないから。あなたのことが好きっていう十代のかわいい子がいたら気持ちが変わるよ。それが嫉妬するということ。あなたは誰が見てもイケメンだし、身長も高いし、素敵な外見よ。私なんかがこうしていることが不似合いだって感じることがあるの・・・本当よ」

「美穂はボクを信じていないんだね。ボクはすべてを信じているのに、悲しいよ」

「拓真・・・ごめんなさい」

若いけど力強い拓真の言葉に美穂は嬉しさを隠せなかった。

道の駅から30分ほど走ったところに温泉施設があった。最上階のクワゾーンは水着着用で混浴になっていた。受付で水着を借りて二人は入ることにした。