マージナル・マン
マージナル・マン
(あらすじ)
高校生といえば大人と子どもの狭間に位置する難しい時期。大人は「あなたはまだ子どもなんだから」「もう大人でしょ?」なんて私たち高校生に矛盾の生じた事を都合が良い時に使う。高校生たちはそんな大人の理不尽に耐え続けなければならないのか。「大人にだって高校生だった時があったでしょ!?」いいえ、そんなことはさせません。ここからはじまるのは私たち高校生からおとなに対する反撃!そして勃発するのは、大人vs高校生の熱き戦い、名ずけて「マージナルマン対決」!さて、この勝負の勝者はいかに?若い力が勝つのか、はたまた大人の意地が勝つのか。今、熱い戦いの火ぶたが切られる!
(登場人物)
佐藤りほ
17歳、高校2年生。B型。さそり座。文系女子。父母姉の4人家族。陸上部。
思春期真っ盛り、父に対して激しい反抗期。姉と比べられるのが嫌い。大人の理不尽が大嫌い。『もう子供じゃないんだから』『もう大人だろ』なんて言われると腹立つ。意志は強く、ばんばん自分の意見を言うタイプ。
「大人だとか子供だとか言って、結局どっちなんですか」
「ほんと大人って理不尽」
「あんたら大人にだって高校生の時代があったでしょ」
鈴木あきら
17歳、高校2年生。A型。おとめ座。文系女子。父母祖母の4人家族。吹奏楽部。
真面目、頭が切れる。将来は県外に進学したいと考えているが担任に反対されている。教師を基本的に信用していない。真面目ゆえに大人の理不尽さが許せない。思った事ははっきり口に出すタイプ。
「大人って自分勝手なくせに、うちらには自由にさせてくれないよね。」
「もういいでしょ。」
「どうしてやりたいことをやりたいって言ったらだめなの。」
高橋まなみ
16歳、高校2年生。A型。てんびん座。理系女子。母妹2人弟1人の5人家族。
長女で確り者、世話焼き。母に逆らえない。自分の気持ちを素直に言えず流される系女子。引っ込み思案、臆病。大人の理不尽さに振り回せれるだけで、嫌だと思うが反抗できない(おそらく反抗期来てない)。
「これってやってもいい......ですよねー、だめですよねー。」
「さすがにそれはやりすぎなんじゃ無い?やめとかない?ね、やめとこ。」
「だ、だって!二人がやりたいって言ったんじゃん!私は止めたからね!」
田中みずき
16歳、高校2年生。B型。ふたご座。理系男子。父母姉2人の5人家族。バレー部。
末っ子ゆえにちゃらんぽらん。大体我儘は通って来たが、進路のことで母と衝突中。はじめて大人の理不尽に気づき腹立たしく思っている。基本的に適当なやつ。考えていない様に見えて何も考えてない系男子。
「意味分かんねー!」
「もうどーでもよくない?」
「わがままなのはどっちだよ。」
伊藤かなこ
17歳、高校2年生。O型。おひつじ座。理系女子。母と二人暮らし。生徒会。
サッパリ系女子で、大人に人気の優等生タイプ。大人の理不尽を受け入れつつ、自分の意見も通してしまうやり手。色々と我慢している所があり、わがままは言った事がない。歌手を夢見るが諦めている。
「大人にも大人の事情があるんだよ、きっと。」
「探してみない?お母さん達の高校時代。」
「もっとわがままも言ってみたい!」
鳥丸あきこ
45歳、独身。O型。やぎ座。文系クラスの担任。更年期、ヒステリック。
言う事聞かない生徒が嫌い。かなこがお気に入り。夢を見る子供たちに常に厳しい言葉を言うのは実は理由があったり無かったり。
「誰がここの教室を使っていいっていったかしら?」
「現実を見なさい、現実を。」
佐藤りゅうへい
44歳、りほの父。B型。みずがめ座。
娘は目に入れても痛く無い程可愛いが愛情表現が下手くそ。愛ゆえに娘に以上に厳しい。反抗期の娘に少し寂しい。お父さんに構って。
「だめだ、お前はまだ子どもなんだから。」
「お姉ちゃんはもう、お前くらいの年にはな、〜〜」
高橋きょうこ
43歳、バツイチ、まなみの母。A型。おとめ座。
ついつい長女のまなみに子どもの世話を任せてしまう。娘は自分に不満は無いと勘違いしてしまっている。シングルマザーで頑張っています。
「お姉ちゃん、あとはよろしくね」
「お姉ちゃんごめん、なんか用事だった?」
田中みほこ
45歳、みずきの母。B型。いて座。
息子に甘いが、期待を裏切った息子に急に厳しくなった系母親。甘やかしすぎた事を後悔している。
「就職?何を言ってるの。」
「あなたももう子供じゃないんだから、進路くらい自分で......」
伊藤さきこ
43歳、独身、シングルマザー。A型。おうし座。
女手一つで娘を育て上げた。自分にも他人にも厳しい人。自分の様に失敗して欲しくないと人生設計の立て方には非常に厳しい。只管厳しい。
「あなたは国公立の大学に進学して、きちんとした企業に就職して...〜」
「好い加減な事言わないで。」
マージナル・マン
作 馬場 ふたば
登場人物
佐藤りほ
鈴木あきら
高橋まなみ
田中みずき
伊藤かなこ
鳥丸あきこ
佐藤りゅうへい
高橋きょうこ
田中みほこ
伊藤さきこ
●幕開き
音響きっかけ BGMCI
上手から佐藤りゅうへい(以下佐藤父)、鳥丸あきこ(以下鳥丸)、高橋きょうこ(以下高橋母)、田中みほこ(以下田中母)、伊藤さきこ(以下伊藤母)が並ぶ。
親、シルエット、高校生、サス
佐藤父「だめに決まってだろ。」
り ほ「行っても良いでしょ。」
佐藤父「絶対にだめだ。子どもだけで旅行なんて。危ないだろう。」
り ほ「でも!お姉ちゃんはいいのに、なんで私はだめなの?」
佐藤父「お姉ちゃんは大人だから良いんだ。お前はまだ子どもなんだから。親なしでの旅行なんか行かせられない......」
まなみ「あの......お母さん。」
高橋母「あー、ごめんね、今手が離せないの。なんか用事あった?」
まなみ「あー......ううん、何でもない。」
高橋母「そう?あ、じゃあお姉ちゃん、さとるのおむつ変えておいてくれる?」
まなみ「......うん、わかった。」
高橋母「ありがとう。お姉ちゃんは大人だもんね。じゃああとは......」
鳥 丸「県外に行ってどうするつもり?」
あきら「どうするもこうするも、それは進学してからでも......」
鳥 丸「やめておきなさい。県外に目標なしで行ったりなんかしたらろくなことがないわよ。」
あきら「でも......!」
鳥 丸「あなたはまだ子どもなんだから。確りとした目標を持っていない限り県外への進学はお勧めできないわ。なにより......」
かなこ「ママ、あのさ......もし、もしだよ?わたしが歌手になりたいっていったらどうする?」
伊藤母「何それ、何の冗談?」
かなこ「......」
伊藤母「本気なの?......あのねぇ、かなこ、あなたはもう子どもじゃないでしょ?夢と現実の違いくらい分かるでしょ?......」
田中母「みずき!就職って、何これどういうこと?」
みずき「読んで字のごとくだよ。俺、就職して家でるから。」
(あらすじ)
高校生といえば大人と子どもの狭間に位置する難しい時期。大人は「あなたはまだ子どもなんだから」「もう大人でしょ?」なんて私たち高校生に矛盾の生じた事を都合が良い時に使う。高校生たちはそんな大人の理不尽に耐え続けなければならないのか。「大人にだって高校生だった時があったでしょ!?」いいえ、そんなことはさせません。ここからはじまるのは私たち高校生からおとなに対する反撃!そして勃発するのは、大人vs高校生の熱き戦い、名ずけて「マージナルマン対決」!さて、この勝負の勝者はいかに?若い力が勝つのか、はたまた大人の意地が勝つのか。今、熱い戦いの火ぶたが切られる!
(登場人物)
佐藤りほ
17歳、高校2年生。B型。さそり座。文系女子。父母姉の4人家族。陸上部。
思春期真っ盛り、父に対して激しい反抗期。姉と比べられるのが嫌い。大人の理不尽が大嫌い。『もう子供じゃないんだから』『もう大人だろ』なんて言われると腹立つ。意志は強く、ばんばん自分の意見を言うタイプ。
「大人だとか子供だとか言って、結局どっちなんですか」
「ほんと大人って理不尽」
「あんたら大人にだって高校生の時代があったでしょ」
鈴木あきら
17歳、高校2年生。A型。おとめ座。文系女子。父母祖母の4人家族。吹奏楽部。
真面目、頭が切れる。将来は県外に進学したいと考えているが担任に反対されている。教師を基本的に信用していない。真面目ゆえに大人の理不尽さが許せない。思った事ははっきり口に出すタイプ。
「大人って自分勝手なくせに、うちらには自由にさせてくれないよね。」
「もういいでしょ。」
「どうしてやりたいことをやりたいって言ったらだめなの。」
高橋まなみ
16歳、高校2年生。A型。てんびん座。理系女子。母妹2人弟1人の5人家族。
長女で確り者、世話焼き。母に逆らえない。自分の気持ちを素直に言えず流される系女子。引っ込み思案、臆病。大人の理不尽さに振り回せれるだけで、嫌だと思うが反抗できない(おそらく反抗期来てない)。
「これってやってもいい......ですよねー、だめですよねー。」
「さすがにそれはやりすぎなんじゃ無い?やめとかない?ね、やめとこ。」
「だ、だって!二人がやりたいって言ったんじゃん!私は止めたからね!」
田中みずき
16歳、高校2年生。B型。ふたご座。理系男子。父母姉2人の5人家族。バレー部。
末っ子ゆえにちゃらんぽらん。大体我儘は通って来たが、進路のことで母と衝突中。はじめて大人の理不尽に気づき腹立たしく思っている。基本的に適当なやつ。考えていない様に見えて何も考えてない系男子。
「意味分かんねー!」
「もうどーでもよくない?」
「わがままなのはどっちだよ。」
伊藤かなこ
17歳、高校2年生。O型。おひつじ座。理系女子。母と二人暮らし。生徒会。
サッパリ系女子で、大人に人気の優等生タイプ。大人の理不尽を受け入れつつ、自分の意見も通してしまうやり手。色々と我慢している所があり、わがままは言った事がない。歌手を夢見るが諦めている。
「大人にも大人の事情があるんだよ、きっと。」
「探してみない?お母さん達の高校時代。」
「もっとわがままも言ってみたい!」
鳥丸あきこ
45歳、独身。O型。やぎ座。文系クラスの担任。更年期、ヒステリック。
言う事聞かない生徒が嫌い。かなこがお気に入り。夢を見る子供たちに常に厳しい言葉を言うのは実は理由があったり無かったり。
「誰がここの教室を使っていいっていったかしら?」
「現実を見なさい、現実を。」
佐藤りゅうへい
44歳、りほの父。B型。みずがめ座。
娘は目に入れても痛く無い程可愛いが愛情表現が下手くそ。愛ゆえに娘に以上に厳しい。反抗期の娘に少し寂しい。お父さんに構って。
「だめだ、お前はまだ子どもなんだから。」
「お姉ちゃんはもう、お前くらいの年にはな、〜〜」
高橋きょうこ
43歳、バツイチ、まなみの母。A型。おとめ座。
ついつい長女のまなみに子どもの世話を任せてしまう。娘は自分に不満は無いと勘違いしてしまっている。シングルマザーで頑張っています。
「お姉ちゃん、あとはよろしくね」
「お姉ちゃんごめん、なんか用事だった?」
田中みほこ
45歳、みずきの母。B型。いて座。
息子に甘いが、期待を裏切った息子に急に厳しくなった系母親。甘やかしすぎた事を後悔している。
「就職?何を言ってるの。」
「あなたももう子供じゃないんだから、進路くらい自分で......」
伊藤さきこ
43歳、独身、シングルマザー。A型。おうし座。
女手一つで娘を育て上げた。自分にも他人にも厳しい人。自分の様に失敗して欲しくないと人生設計の立て方には非常に厳しい。只管厳しい。
「あなたは国公立の大学に進学して、きちんとした企業に就職して...〜」
「好い加減な事言わないで。」
マージナル・マン
作 馬場 ふたば
登場人物
佐藤りほ
鈴木あきら
高橋まなみ
田中みずき
伊藤かなこ
鳥丸あきこ
佐藤りゅうへい
高橋きょうこ
田中みほこ
伊藤さきこ
●幕開き
音響きっかけ BGMCI
上手から佐藤りゅうへい(以下佐藤父)、鳥丸あきこ(以下鳥丸)、高橋きょうこ(以下高橋母)、田中みほこ(以下田中母)、伊藤さきこ(以下伊藤母)が並ぶ。
親、シルエット、高校生、サス
佐藤父「だめに決まってだろ。」
り ほ「行っても良いでしょ。」
佐藤父「絶対にだめだ。子どもだけで旅行なんて。危ないだろう。」
り ほ「でも!お姉ちゃんはいいのに、なんで私はだめなの?」
佐藤父「お姉ちゃんは大人だから良いんだ。お前はまだ子どもなんだから。親なしでの旅行なんか行かせられない......」
まなみ「あの......お母さん。」
高橋母「あー、ごめんね、今手が離せないの。なんか用事あった?」
まなみ「あー......ううん、何でもない。」
高橋母「そう?あ、じゃあお姉ちゃん、さとるのおむつ変えておいてくれる?」
まなみ「......うん、わかった。」
高橋母「ありがとう。お姉ちゃんは大人だもんね。じゃああとは......」
鳥 丸「県外に行ってどうするつもり?」
あきら「どうするもこうするも、それは進学してからでも......」
鳥 丸「やめておきなさい。県外に目標なしで行ったりなんかしたらろくなことがないわよ。」
あきら「でも......!」
鳥 丸「あなたはまだ子どもなんだから。確りとした目標を持っていない限り県外への進学はお勧めできないわ。なにより......」
かなこ「ママ、あのさ......もし、もしだよ?わたしが歌手になりたいっていったらどうする?」
伊藤母「何それ、何の冗談?」
かなこ「......」
伊藤母「本気なの?......あのねぇ、かなこ、あなたはもう子どもじゃないでしょ?夢と現実の違いくらい分かるでしょ?......」
田中母「みずき!就職って、何これどういうこと?」
みずき「読んで字のごとくだよ。俺、就職して家でるから。」