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てっしゅう
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「歴女先生教えて~」 第六話

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金曜日の歴史の授業が終わって、廊下で加藤は美穂に時間を聞いた。

「先生、何時になりますか?」

「そうね、お昼になるとご迷惑だから午後二時ぐらいに伺うわ。そうお父様に伝えておいて」

「わかりました。楽しみです」

ニヤッと笑った加藤に美穂も少し目力を入れて返した。
教室に戻って高木が話しかけてきた。

「おい、加藤、先生と何話していたんだ、教えろよ」

「ええ?気になるのか?内緒だよ」

「マジか!変なことじゃないだろうな?」

「お前が保健室の先生とのこと話してくれたら、俺も答えるぞ」

「?保健室の・・・」

「エッチなことしたんだろう?」

「養護の高橋先生結婚しててもうすぐ40だぞ。そんなことあるわけないだろう、加藤」

「母親みたいだから甘えられるって言うぞ、高木」

「お前こそ美穂先生のことお姉ちゃんみたいに甘えたいんだろう?」

「おれは、普通に先生として尊敬しているだけだ」

「じゃあ、俺も普通にお腹痛いから相談してただけだ」

「お腹の下の方が痛いって言ったんじゃないのか?ハハハ~」

「前は本当に最低だな。そんなふうだと美穂先生が好きになんかなってくれないぞ。授業中にやらしい目で先生見てオナニーでもしてたんだろう」

「バカ言うな。お前こそ保健室でシコシコやっていたって聞いたぞ」

「誰か見たのか?いい加減な話を信じるなよ」

「まあ、いいや。ともかくお互いに女好きということだ。頑張ろうぜ」

「何頑張るんだよ・・・」

高木はひょっとして加藤が美穂先生とデートするのではないかと疑った。もしそれが事実だったら年上だし大人の女だし絶対に最後までいっちゃうと羨ましくも思えた。
保健室の先生は高木からすればちょっとオバさんだったが、自分が嘘の腹痛でベッドに寝かされてもいろいろと話しかけてきて、サボっていることを咎めるような態度ではないので、ひょっとしたらそれ以上のことを期待してもいいのかもしれないと、加藤と美穂を見て考えていた。

次の日曜日に美穂は加藤の自宅へ午後二時に着くようにマンションを出た。
少し暑さを感じる季節になっていたので薄めのブラウスに黒のパンツ姿にした。

「ごめんください~川野です」

奥から加藤が走り出してきた。

「先生、お待ちしていました」

父親がそのあとに続いて顔を見せた。