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からっ風と、繭の郷の子守唄 116話~120話

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からっ風と、繭の郷の子守唄(116)  
「油断は禁物だぞと、入念に作戦を練る岡本と貞園」


「ありがとうございました。高価なプレゼント。
 もう嬉しくてとことん舞い上がっています。なんなりと言いつけてください。
 全力で頑張りますから」


 貞園が、岡本に頭を下げている。
岡本のほうは、さりげなく店内の様子を見回している。
ようやく安心したのか、視線を貞園へ戻す。


 「堅苦しい挨拶は抜きだ。
 静かで落ち着いたいいカフェだ。
 商店街の真ん中にこんな場所があったとは驚きだ。
 まるで昭和へタイムスリップしたようだ。隠れ家的な雰囲気も気に入った」

 「ふ~うん・・・・
 日本の昭和って、こんな暗い雰囲気なのか。なるほどね」


 「昭和の時代は知らないか。もしかして君は、平成の生まれか?」