更新日時:2016-10-29 22:10:35
投稿日時:2016-10-29 22:09:53
レイという女
作者: 楡井英夫
カテゴリー :恋愛小説(純愛)
総ページ数:2ページ [完結]
公開設定:公開
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著者の作品紹介
メモに住所と電話番号が書かれていた。訪ねてほしいということだろうか。そこは海沿いの所である。前にレイが、「台所の窓から、冬の荒れた日本海が見える」と言っていたことを思い出した。
「訪ねてやってよ。行けないから電話でも良いよ」
「分かった」と答えた。
「お願いだから」とナナは頭を下げた。
店を出た後、メモはちぎって捨てた。残念ながら、訪ねる気も電話をかける気も湧かなかった。自分の中では、もう過去の女の中の一人でしかなかったから。
「訪ねてやってよ。行けないから電話でも良いよ」
「分かった」と答えた。
「お願いだから」とナナは頭を下げた。
店を出た後、メモはちぎって捨てた。残念ながら、訪ねる気も電話をかける気も湧かなかった。自分の中では、もう過去の女の中の一人でしかなかったから。