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股野 特大
股野 特大
novelistID. 38476
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桃色詐欺メール

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 彼女からメールが来た。
「すごぉ~~い!
 もう1枚頂戴!」

 ほうほう、そんなに凄いのか・・・僕はなんの抵抗もなく褒められてもう1枚送った。
 今度は下から撮った、ズルいけど更に大きく見えるやつだ。
 最初に送ったやつと双璧なくらい気に入った写真だった。
 そもそも自分のチンコに惚れる男は自信過剰だ。
 そういえばネットの中で「男は自分のあそこを送ってくる習性がある」と若い女性ブロガーが書いてたのを思いだした。
そうかもしれない。密かにみんな男は自分のは凄いと思いこんでる。
 女性器の場合、見えないようにというか普段隠れているが、男性器はいつもぶらぶら表に出ている。
 お風呂屋さんなんか行けば「俺のはどうだ凄いだろっ!」って、タオルを肩にかけズンズン歩いて行くおっさんがいる。確かにそういう男のものは凄い。歩くたびに両太腿にベチンベチンと棒が当たりヤクザが大手を振って歩くような姿だ。
だから、自信過剰でなくても、いつも一緒のおちんこには愛着があり、それはそれなりに自慢の息子なのである。
 そして、ご多分に漏れず僕は自信過剰気味、溺愛気味の自分のイチモツ写真を奥さんに送った。



返事を待った。


来ない。




きっと僕のあそこを見て、パンティの中の奥深く指を沈めてるのか、それとも興奮して旦那のあそこを求めに行ったのか・・・時間が経てども返事は来なかった。
悲しきかな、頭の中は桃色妄想で盛り上がり、どんなに待つ時間でも平気だった。
今か今かと返事を待ち続けた。そして次に送られてくるであろう奥さんのあそこを想像しながら僕は僕のを触って我慢した。

我慢した。

妄想した。

待った。



来なかった・・・・。



来なかった訳をいろいろ想像した。
グロかったのだろうか・・・?
いやいや、見たいと言ったのは彼女だし人妻でもあるから初めて見るもんじゃないだろうし。
見ながらオナニーしてイッちゃって、すやすや寝てしまったんだろうか?
いやいや、すやすやなんて危険な遊戯が好きなあの奥さんがそんな可愛いことはない・・。
主人に見つかって咎められたのか・・その後、いちゃいちゃ・・・?
いやいや、そんなドラマのような展開はない。
(自分らがエロ漫画のくせして)
いろいろ考えたが、最後に奥さんの赤いパンティの奥のきっといやらしいはずのアワビを見せてもらってない・・・悔しい・・・惜しい。
僕だけ見せて、見せてくれないなんてズルいよ。
まあ、楽しかったからいいか・・・詐欺じゃなかったようだし。
赤いパンティのオナニー姿の写真をもらっただけでもいいか・・・
僕は納得して寝ることにした。







 翌日だった。
 あの間違いメールのアドレスがまた携帯の着信に知らせを告げた。
「来たっ!今頃なんだろ?」
 僕はワクワクしながらメールを開いた。


「昨晩はご協力ありがとうございました
 楽しかったです
 私のブログにドキュメンタリで掲載してます
 よかったら見てくださいね」
 そしてURLが書いてあった・・・・。

 ???

 僕は悪い予感がして、恐る恐るそのURLのサイトをスマホで見た。
 彼女のブログのタイトルが飛び込んできた。

「今日もチンコをGET!」
 “私の誘いに乗って、あそこをさらけ出した男達!”

 サブタイトルを読んで僕の肩の力は抜けた・・・。
 詐欺じゃないけど、詐欺のようなものだ・・・ww

 そこには顔こそ乗ってないが「ヒロくんの自慢のおちんちん」と書いてある。
 写真は一応ぼかしがかかっているが、それは見慣れた愛着のある僕のものだ。
 隆々とそそり立っているほどマヌケな写真に見える。

 

ううっ・・・やられたぁ~ww


 メールのやり取りがすべて、さらけ出されている。
 他にも餌食になった男達のチンコが並んでいた。
 僕は半分笑いながら肩を落とした。
 せめて典子がこのサイトを見ないことを祈る・・・・・

 ううっ・・恥ずかしい_| ̄|○                (完)
作品名:桃色詐欺メール 作家名:股野 特大