破魔マガジン
頭が痛い。
腕も痛い。
足元には頭の上半部がぶっ飛んだ死体。
こういう時限って自分好みで武器を選ぶのを後悔することになる、なのに毎回毎回つい一番目に入るやつを手に取る。
頑張って眺めると、死体の上半身はカラス、下半身は人間…か?視線ははっきりしていない、まだ霞んでる。
パチッ!
左の頬にビンタ一発見舞われた。
「ボケてる場合か!」
ビンタのようなキレがある声が耳に押し入れる。
頭がもっと痛くなってきた。
私は地面からゴロっと起きながら、水平二連ショットガンを折り、二発バードショットをいれる。
「怪我はありませんでしょうか?」
もう一つの声は後ろから届く。
「ないだろう。移動するぞ、じっとしたままだといつにたっても終わらない。」ビンタのような声は傍若無人で命令を下す、「女媧ところの、ついてこないと置いてやるからな!」
私はショットガンを背負い、少し持ちやすいのMAC-10を取り出し、手に握る。
「女媧ところの」っていうのは私のことだ、ちなみに名前は劉雪(りゅうせつ)。恥ずかしいながら、女媧娘々の弟子として、今も自分勝手で、もっと包容的な目線で世間を見守ることができない。運が良く娘々も気まぐれな神様であり、一応便利な術一つや二つ教われた。
ビンタのような声の持ち主は自称伝統な陰陽師、東条晶(とうじょうあきら)だ。いつも御札のようなものを持ち歩いてる、擁するよくわからないの式神もかなりの数。このご時世にどこでそこまで多いの妖怪を見つけたのか、正直驚きの極みだ。なんというか、確かに伝統かもしれない、せめて神秘的には違いない。制式銃使ってる女媧弟子の私よりかなりスピリチュアルなイメージだろう。
もう一つの声は晶の式神の一つであり、一度も回収したことない者だ。正直本当に式神なのかは確かではない、私の目で見ると、よっぽと家族や親友ぽく、所有関係だと考えにくい。
「劉さま、ご無事でしたか?」
「反動でちょっとね、ていうかなんでそんな古いモデルのショットガンを選んでしまったんだろう、自業自得ね。」私はうっとうしいくらい喋る、「AA-12とかM1014とか反動を抑えられるやつを持って来ればよかった。ごめんね、トラブルおきちゃって。」
「…それはどんな武器かよくわかりませんですが、御気になさらず、別に責めでも心配でもいませんので。」彼女は困惑の表情を見せながら、結構薄情なセリフを言う、「お世辞ですから。」
「カランさんや、説明したら二倍冷たいですぜ。」
私はお茶目な返事をする。
彼女は頭を振りながら微笑んだ。
「まったくもう」って意味か、「だから人間は…」って意味か、どっちかわからない、微妙の微笑みでした。
カランは鴉天狗、せめて晶の言うとおりならば。外見だと翼以外なら人間と大した差はない、しかし腕力は成人男子の十数倍もいたす強者。格闘技が得意で、価値観の違いか、辞書の中に手加減という単語がない、礼儀正しいが、恐ろしいところもちゃんとある妖怪。
会話するのも束の間、晶は隠避するのジェスチャーを出す。
隠した途端また大量のカラスらしいやつが飛び去った、間一髪だったな。
依頼によって今回の相手は独自行動する獅子+鷹+蠍のキメラ、カラスらしいやつらは予定外、慣れたとは言え、情報は来る前にもらいたいものだ。
「あんのアルケミストども…追加料金払わせてやる!」
晶は唸る。
「その前にメインターゲットは?」
すぐ睨まれた。
へいへい、黙っておこう。
普段なら追跡は結構簡単なこと、キメラは不安定な生き物、羽や毛があれば必ずあっちこっち散らかしている、面倒なのは今度カラスの羽も混ざってだ。そしてできればもう一発も撃ちたくない、いま既に一回撃ったし、また音が立つと余計に逃げ回るから、研究所の敷地内でケリを付きたい。何せ森とか山とかに逃げ込んだら厄介になるからな。
ちょっとペースが緩んてるのか?私は思う。しかし不謹慎で捜索するとカラスの群れと遭遇したら逆に支障が出る。
キメラが研究所の警備システムを作動させるまで待つか?そうだと被動なのでは?スナイプライフル持ってきてないし、術はマガジンほどの物を取るしかできない、私の力ではライフルごとここまで瞬間移動するのはさすが無理…いや待ってよ?スコープなら取れる!
決まれば行動だ。スコープを手にし、建物の屋上に向かえば、まずはハイトアドバンテージを確保、そこで視野も広がる、カバーできる偵察範囲は地上と一段と違うはず。
私は周囲を注意しながら建物の入り口を接近する、ここはファイル館らしい、もちろんドアは電子ロック。
ウソ?!って言いたいけど、そうよねぇ、研究所ですし。
「おい劉、仮にお前ターゲット見つかったとしても支援できないだろうが!」
晶は音量を抑えて叫ぶ。
そいえば…
「いやー、ごめん!考えが甘かった!」
「考えはいいけど、行動が甘かったよ。」
「へっ?」
晶はカランに指をさす。
「あっ。」
鴉天狗だもんね、屋上まで飛べる。スコープは道具だし、渡せばいいもの…
「劉さま。」
カランは手を差し出す。
「はい、任せた。」
私はスコープを渡した。
幸いことで飛び立つ前に皮肉言われなかった、気まぐれに助かったかな。
振り向いたらそこは晶の笑いをこらえてる顔。
「東条さん、何を言いたいですね?」
「うん、まぁ。」
「言わないでください。」
「余計に言いたくなるだろうかアホ!」
「しっ!仕事だよ仕事!」私は無線を確認しながら晶と言い合う、「結局アホ言ったし。」
ピッ。
無線は繋がった。
「ターゲットを捕捉しました。」まもなくカランの声は湖に投げた石みたいに、私たちの神経にさざ波を起こす。
「ナビお願いします。」
二人はカランのナビゲーションを従い、ターゲットに近付き始める。相手の聴力はどれほどかまだ未知であり、音を立たないように、会話もジェスチャーですることになった。
「前方五百メートルです。ターゲットは静止状態で、何を察知している様子、向きはあなたたちの視線の方角です。」
地図によると、ターゲットの位置はこっちにかなり有利の、掩体いっぱいの駐車場だ。少しホッとするが、MAC-10は百メートル以上離れると、精度は低い、近距離で短時間内大量の弾を撃ち込むのが基本。掩体いっぱいだけど車は動く、キメラにぶつかると巻き込まれてしまう。
『左翼に回れ。』
晶はジェスチャーを出す。
『ラジャー。』
左と後ろで綱のように詰めれば、逃げる方向は前方と右、もしくは上になる。上に飛んだらカランに叩き落ちる、駐車場の前方はメインゲート、研究所の警備システムが働く範囲になる、問題は右だ、晶の式神に託すしかない。三方向と陸空連携でメインゲートまで袋を締めてやる!
近付けば近つくほど、獣の唸る声を聞こえる。カランは「何を察知している様子」って言ったが、視線内に入ったのにターゲットは動かないまま。
あやしい。
私は銃を構え、車の左側に隠れ、目でこのエリアをスキャンする。
腕も痛い。
足元には頭の上半部がぶっ飛んだ死体。
こういう時限って自分好みで武器を選ぶのを後悔することになる、なのに毎回毎回つい一番目に入るやつを手に取る。
頑張って眺めると、死体の上半身はカラス、下半身は人間…か?視線ははっきりしていない、まだ霞んでる。
パチッ!
左の頬にビンタ一発見舞われた。
「ボケてる場合か!」
ビンタのようなキレがある声が耳に押し入れる。
頭がもっと痛くなってきた。
私は地面からゴロっと起きながら、水平二連ショットガンを折り、二発バードショットをいれる。
「怪我はありませんでしょうか?」
もう一つの声は後ろから届く。
「ないだろう。移動するぞ、じっとしたままだといつにたっても終わらない。」ビンタのような声は傍若無人で命令を下す、「女媧ところの、ついてこないと置いてやるからな!」
私はショットガンを背負い、少し持ちやすいのMAC-10を取り出し、手に握る。
「女媧ところの」っていうのは私のことだ、ちなみに名前は劉雪(りゅうせつ)。恥ずかしいながら、女媧娘々の弟子として、今も自分勝手で、もっと包容的な目線で世間を見守ることができない。運が良く娘々も気まぐれな神様であり、一応便利な術一つや二つ教われた。
ビンタのような声の持ち主は自称伝統な陰陽師、東条晶(とうじょうあきら)だ。いつも御札のようなものを持ち歩いてる、擁するよくわからないの式神もかなりの数。このご時世にどこでそこまで多いの妖怪を見つけたのか、正直驚きの極みだ。なんというか、確かに伝統かもしれない、せめて神秘的には違いない。制式銃使ってる女媧弟子の私よりかなりスピリチュアルなイメージだろう。
もう一つの声は晶の式神の一つであり、一度も回収したことない者だ。正直本当に式神なのかは確かではない、私の目で見ると、よっぽと家族や親友ぽく、所有関係だと考えにくい。
「劉さま、ご無事でしたか?」
「反動でちょっとね、ていうかなんでそんな古いモデルのショットガンを選んでしまったんだろう、自業自得ね。」私はうっとうしいくらい喋る、「AA-12とかM1014とか反動を抑えられるやつを持って来ればよかった。ごめんね、トラブルおきちゃって。」
「…それはどんな武器かよくわかりませんですが、御気になさらず、別に責めでも心配でもいませんので。」彼女は困惑の表情を見せながら、結構薄情なセリフを言う、「お世辞ですから。」
「カランさんや、説明したら二倍冷たいですぜ。」
私はお茶目な返事をする。
彼女は頭を振りながら微笑んだ。
「まったくもう」って意味か、「だから人間は…」って意味か、どっちかわからない、微妙の微笑みでした。
カランは鴉天狗、せめて晶の言うとおりならば。外見だと翼以外なら人間と大した差はない、しかし腕力は成人男子の十数倍もいたす強者。格闘技が得意で、価値観の違いか、辞書の中に手加減という単語がない、礼儀正しいが、恐ろしいところもちゃんとある妖怪。
会話するのも束の間、晶は隠避するのジェスチャーを出す。
隠した途端また大量のカラスらしいやつが飛び去った、間一髪だったな。
依頼によって今回の相手は独自行動する獅子+鷹+蠍のキメラ、カラスらしいやつらは予定外、慣れたとは言え、情報は来る前にもらいたいものだ。
「あんのアルケミストども…追加料金払わせてやる!」
晶は唸る。
「その前にメインターゲットは?」
すぐ睨まれた。
へいへい、黙っておこう。
普段なら追跡は結構簡単なこと、キメラは不安定な生き物、羽や毛があれば必ずあっちこっち散らかしている、面倒なのは今度カラスの羽も混ざってだ。そしてできればもう一発も撃ちたくない、いま既に一回撃ったし、また音が立つと余計に逃げ回るから、研究所の敷地内でケリを付きたい。何せ森とか山とかに逃げ込んだら厄介になるからな。
ちょっとペースが緩んてるのか?私は思う。しかし不謹慎で捜索するとカラスの群れと遭遇したら逆に支障が出る。
キメラが研究所の警備システムを作動させるまで待つか?そうだと被動なのでは?スナイプライフル持ってきてないし、術はマガジンほどの物を取るしかできない、私の力ではライフルごとここまで瞬間移動するのはさすが無理…いや待ってよ?スコープなら取れる!
決まれば行動だ。スコープを手にし、建物の屋上に向かえば、まずはハイトアドバンテージを確保、そこで視野も広がる、カバーできる偵察範囲は地上と一段と違うはず。
私は周囲を注意しながら建物の入り口を接近する、ここはファイル館らしい、もちろんドアは電子ロック。
ウソ?!って言いたいけど、そうよねぇ、研究所ですし。
「おい劉、仮にお前ターゲット見つかったとしても支援できないだろうが!」
晶は音量を抑えて叫ぶ。
そいえば…
「いやー、ごめん!考えが甘かった!」
「考えはいいけど、行動が甘かったよ。」
「へっ?」
晶はカランに指をさす。
「あっ。」
鴉天狗だもんね、屋上まで飛べる。スコープは道具だし、渡せばいいもの…
「劉さま。」
カランは手を差し出す。
「はい、任せた。」
私はスコープを渡した。
幸いことで飛び立つ前に皮肉言われなかった、気まぐれに助かったかな。
振り向いたらそこは晶の笑いをこらえてる顔。
「東条さん、何を言いたいですね?」
「うん、まぁ。」
「言わないでください。」
「余計に言いたくなるだろうかアホ!」
「しっ!仕事だよ仕事!」私は無線を確認しながら晶と言い合う、「結局アホ言ったし。」
ピッ。
無線は繋がった。
「ターゲットを捕捉しました。」まもなくカランの声は湖に投げた石みたいに、私たちの神経にさざ波を起こす。
「ナビお願いします。」
二人はカランのナビゲーションを従い、ターゲットに近付き始める。相手の聴力はどれほどかまだ未知であり、音を立たないように、会話もジェスチャーですることになった。
「前方五百メートルです。ターゲットは静止状態で、何を察知している様子、向きはあなたたちの視線の方角です。」
地図によると、ターゲットの位置はこっちにかなり有利の、掩体いっぱいの駐車場だ。少しホッとするが、MAC-10は百メートル以上離れると、精度は低い、近距離で短時間内大量の弾を撃ち込むのが基本。掩体いっぱいだけど車は動く、キメラにぶつかると巻き込まれてしまう。
『左翼に回れ。』
晶はジェスチャーを出す。
『ラジャー。』
左と後ろで綱のように詰めれば、逃げる方向は前方と右、もしくは上になる。上に飛んだらカランに叩き落ちる、駐車場の前方はメインゲート、研究所の警備システムが働く範囲になる、問題は右だ、晶の式神に託すしかない。三方向と陸空連携でメインゲートまで袋を締めてやる!
近付けば近つくほど、獣の唸る声を聞こえる。カランは「何を察知している様子」って言ったが、視線内に入ったのにターゲットは動かないまま。
あやしい。
私は銃を構え、車の左側に隠れ、目でこのエリアをスキャンする。