光と影
道化師に咲く花
僕の中に咲く闇の花
一輪また一輪と赤き血の花を咲かす
心がゼンマイ仕掛けの人形のように
カタカタとぎこちなく
無数の刃の軌跡を
派手なピエロの衣で隠し
闇よりの招待状に歪む頬を
微笑みのマスクで包みこむ
今日も震える声を笑い声で上塗る
しかし、死神がくれた足枷が
身体も心も萎えさせる
でも、まだ僕は
道化師の鎧が必要だから
明日も明後日も
鎧が砕け散り
僕を真紅に染めるまで
凛と立ちたい
日々の刃は
シャワーから
降り注ぐ暖かい恵みが
全身をカシミヤのように
柔らかく繊細に心をも包み込み
滑らかに肌を流れ去るのを待とう