光と影
瞳に映して
一人ベンチに腰掛け思うは何
秋晴れの空を見上げ思うは何
冷たい風が足元を通り抜け
かさかさと落ち葉を躍らす
お前と会った日は、
ギラギラと太陽が容赦なく暴れていたけど
お前は透き通るような白い肌に
スカイブルーの瞳で
儚げに風に揺れるカーテンを見ていた
俺を見上げ見つめる瞳に俺を映したくて
桜色の唇に微笑みを乗せたくて
片時も離したくないと願う俺
でもお前にはそんな俺の思いは
辛かったのだろうか
重かったのだろうか
指を絡ませ繋いだ小さな手は
大人の手に近づくごとに離れていき
俺の大好きな瞳は知らぬ間に
人工の黒い瞳になっていた。
近すぎてはいけない
俺の思いは終わりがない
お前のわずかな仕草や表情だけで
俺の心は乱れ抱きしめたくなる
それでも俺の後ろをついてくるお前
いつか横に並んで腕を絡ませ歩いてくれないか
俺の大好きな瞳に俺だけを映して
お前の瞳の中で俺は溺れてもかまわない
目を開けておくれ
俺の天使