更新日時:2016-09-01 07:02:03
投稿日時:2016-08-28 12:03:36
イタリアワインとアンナ
作者: 楡井英夫
カテゴリー :恋愛小説(愛欲)
総ページ数:2ページ [完結]
公開設定:公開
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著者の作品紹介
青い空が一面に広がり、雲ひとつない秋晴れの日のことである。
久しぶりに訪ねてきた友人と昼食をとった。そこは海に近い河口に面したレストランで、窓際の席からは海を眺めることができる。
幸い、その窓際の席が空いていたので座った。
友人は最初にワインを注文した。
ワイングラスを近づけると、気品のある豊かな香りがした。どこか遠い昔に繋がる懐かしさを感じた。どこだろうと思案した。口にワインを少し含んだ。実に円やかな味わいだった。
「これは…」と思わず絶句した。
あのイタリアの香りだ。イタリアの芳醇なワインだとすぐに分かった。
窓の向こう側には青い空と青い海がある。イタリアの空と海のように。眺めているうちに遠い記憶が鮮やかに蘇ってきた。狂おしいまでに愛した一人の女のことも
久しぶりに訪ねてきた友人と昼食をとった。そこは海に近い河口に面したレストランで、窓際の席からは海を眺めることができる。
幸い、その窓際の席が空いていたので座った。
友人は最初にワインを注文した。
ワイングラスを近づけると、気品のある豊かな香りがした。どこか遠い昔に繋がる懐かしさを感じた。どこだろうと思案した。口にワインを少し含んだ。実に円やかな味わいだった。
「これは…」と思わず絶句した。
あのイタリアの香りだ。イタリアの芳醇なワインだとすぐに分かった。
窓の向こう側には青い空と青い海がある。イタリアの空と海のように。眺めているうちに遠い記憶が鮮やかに蘇ってきた。狂おしいまでに愛した一人の女のことも