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月とコンビニ
月とコンビニ
novelistID. 53800
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物書き

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◇女は携帯電話を取り出し、ボタンを押し、耳に当てながら部屋を出る。
女(声) あ―――――――――――――…。あ―――――――――――――…。(悲痛な声)
    ◇男は立ち尽くす。
男   俺は昨日夢を見た。女の子の夢だ。それはとても深い眠りに入った一瞬のことだったかもしれない。だが覚えているのは、その時の、ただ一つの台詞だった。「もっと会いに来てね」彼女はそう言って、俺の視界は自室の天井へと移された。
    そして、掌には見覚えのない鍵が握られていた。 ……………………。
    あ―――――――――――――…。あ―――――――――――――…。
◇暗転。

おわり
作品名:物書き 作家名:月とコンビニ