更新日時:2016-10-30 14:36:34
投稿日時:2016-08-03 22:31:12
トカゲを食らうホトトギス
作者: 楡井英夫
カテゴリー :恋愛小説(愛欲)
総ページ数:4ページ [完結]
公開設定:公開
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著者の作品紹介
江戸時代の俳人、榎本其角は「その声で、トカゲを食らうか、ホトトギス」とよんだ。儚そうな声を出すホトトギスが、まさか恐ろしい顔をしたトカゲを食らうとは言いたげな句である。男は簡単に騙される。美しい顔、美しい声の女に。
「美しい顔をしているけど、あれはホトトギスよ。食い尽くされるわよ。『あの声でトカゲを食らうかホトトギス』と句を知っている? 江戸時代の俳人、榎本其角の句よ。きれいな声をしているホトトギスが恐ろしい顔をしたトカゲを食らうのよ。女も同じよ。あなたが食われるの。見ていられないのよ」
「どうして、そんなことが言える?」
「そんなバカな男を何人も見てきたから。この前、来たとき、あまりにも近すぎた。スナックでセックスするような雰囲気だった」
「美しい顔をしているけど、あれはホトトギスよ。食い尽くされるわよ。『あの声でトカゲを食らうかホトトギス』と句を知っている? 江戸時代の俳人、榎本其角の句よ。きれいな声をしているホトトギスが恐ろしい顔をしたトカゲを食らうのよ。女も同じよ。あなたが食われるの。見ていられないのよ」
「どうして、そんなことが言える?」
「そんなバカな男を何人も見てきたから。この前、来たとき、あまりにも近すぎた。スナックでセックスするような雰囲気だった」