小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

紅蓮の炎のなかに飛びこめたのは
あなたを好きだったから
あなたを知りたかったから
福笑いの遊びのように
あなたに逢って
あなたの
眉を目を鼻を口を
搜したかった
炎の中にあった小さな空間
そこは２人だけの
居心地の良い場所でもあった
２人が語り合えるから
あなたを隅々まで知ることが
出来るような気がした
周りは炎で遮られ
ときには
２人だけの世界は
幸せすぎてあなたを知りすぎて
危険を感じて
あなたと別れようと思うこともあった
逢瀬をかさねながら
せせらぎの聴こえる場所に
あなたとたどり着けたのは
「しあわせ」だった