遊花工房.:*・★: 《2016.08.05更新》
おたまじゃくしの記憶【遊花的激励・性教育含む】
小学校の運動会の花形種目。地区対抗リレー。
そのリレーの選手に4年生の三男と6年生の次男が選ばれた。
午前中の競技の最終種目。
生徒も父兄も伸びあがって、割れんばかりの声援を送ってる。
よ~い…ドン★の合図がなって、みんな一斉に横並び。
1年生から2年生へバトンが渡って、三男もなんとか1番をキープ。
あたしの心臓は喉まで肥大して不整脈刻んでます!ヾ(*ΦωΦ)ノ
さて、レースはクライマックス。
一番でバトンを受け取ったアンカーの次男。。。
あれよ…あれよ…という間に
あああぁぁ
ぁ
ぁ
ぁ~~~♭
三着に後退。
テントの中はブーイングとため息の嵐で
あたしのでかい身体もジュッと縮こまる気がした。
滝のような汗を流しながら、右足ひきずって戻ってきた次男。
おべんと食べるときも終始無言で…。
リレーの選手を決めるとき、ほかのお友達は選手になるのが嫌だから
手を抜いて走ったって。 で、一生懸命走ったきみが選ばれたわけでしょ。
あがり症の次男は朝ごはんも食べられなくて
出番前はかわいそうなくらい落ち着かなかったよね。
でも…がんばったジャン♪
これが次男の小学校最後の運動会になったわけだけど
その時に創った物語がありました。
*:..。o☆★o。..:**:..。o☆★o。
出会い
この子たちとの出会いとは
おぎゃあ☆とこの世に生まれ出たその《瞬間》でしょうか?
きみたちがまだ《オタマジャクシ》で(ぷ
おとうさんの《袋》の中を無邪気に泳ぎ回っていた頃のお話。(〃∇〃)☆
おとうさんの合図で(イクッ!〓Э‥…━━━★てか?)
一億の《オタマジャクシ》が、一斉におかあさんの《タマゴ》をめがけて泳いできたんだ。
誰が一番にその《タマゴ》にたどり着けるか?
すごい確率。すごい偶然。神秘的な生命のメカニズム。
一億の中からたったひとりだけ。
おかあさんの《タマゴ》に一番に泳ぎ着いたものだけ。
きみたちはすごい生命力をもってこの世の中に生まれてきたの。
すると息子がとんでもないことを言い出した。
「そのことなら覚えているよ。ぼくの隣にもうひとり《オタマジャクシ》が泳いでいたんだ。」
(おお♪それはもしかしてXXをもった《オタマジャクシ》ではなかったか?)
「またいつか、その子に会える?」
だけどそれから数年経って、学校で保健体育の授業中
衝撃的な事実を知るのです。
精子は一日経つと死んでしまいます
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(アンダーライン ヲ ヒキマショウ)
きみたちとおかあさんとの出会いは、この世に生まれ出るもっともっと以前から。
かけっこビリでもね、お勉強できなくてもね、きみたちは最初から一番なんだよ☆.。.:*・゚
*:..。o☆★o。..:**:..。o☆★o。
少しでもタイミングずれたら、この子たちには会えなかった。
《一等賞》だよ!すごいじゃない♪
訳のわからない《性教育含む》なあたし的激励。
息子たちは理解したのか、できなかったか
少し元気になっておにぎり全部平らげて
午後からもがんばってねと気持ちだけで背中を押した。
おとなりで若いパパさんがニヤニヤしながら話しかけてきた。
「私の選手達はこの最近ゴールに辿り着いた事もなく途中棄権ばっかです(爆)」
下ネタ満載な会話。
「無駄撃ちはイケマセンよ。《オタマジャクシ》達が目標を失ってしまいますからw」
笑い声が伝染していく。やっぱこんな会話はアクがなくていいね(●ノ∀`)゚o。アヒャャ
高く高く澄んだ秋空。
裸足でかけまわる息子たちを目で追いながら
きみたちに出逢えてほんとうによかったって
心の底からそう思った。
作品名:遊花工房.:*・★: 《2016.08.05更新》 作家名:遊花