更新日時:2016-08-06 16:19:01
投稿日時:2016-06-14 05:36:16
ひどい雨の日には、誰かと
作者: 楡井英夫
カテゴリー :恋愛小説(純愛)
総ページ数:1ページ [完結]
公開設定:公開
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著者の作品紹介
ユミは目覚めた。
十分寝たという満足感はなかった。
ベッドのそばのカーテンを少し開けて外を見る。まだ暗い。外灯に照らされたところを見ると、雨が降っているのか分かった。それもかなり強く降っている。梅雨時には、珍しい光景ではないけれど、何かに引き付けられるようにじっと眺めた。
まだ五時前である。時折、人が通り過ぎる。雨は激しく降ったり小やみになったりを繰り返す。雨が何かに当って音がする。まるでドラムを叩くような音だ。そのリズミカルな雨音がユミの心を捉えた。雨音を聞いているうちに、夫と喧嘩した後、ふてくされて布団に潜り、雨音を聞いたことを思い出した
十分寝たという満足感はなかった。
ベッドのそばのカーテンを少し開けて外を見る。まだ暗い。外灯に照らされたところを見ると、雨が降っているのか分かった。それもかなり強く降っている。梅雨時には、珍しい光景ではないけれど、何かに引き付けられるようにじっと眺めた。
まだ五時前である。時折、人が通り過ぎる。雨は激しく降ったり小やみになったりを繰り返す。雨が何かに当って音がする。まるでドラムを叩くような音だ。そのリズミカルな雨音がユミの心を捉えた。雨音を聞いているうちに、夫と喧嘩した後、ふてくされて布団に潜り、雨音を聞いたことを思い出した