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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「時のいたずら」 第五話

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「優斗さんは藤が今まで出会ったことが無いほど背も高く男らしい体つきに見惚れてしまいます。藤には勿体ない殿方です」

「殿方か、じゃあ殿方を触ってみてくれ」

「触る?殿方を?・・・あっ・・・何という恥ずかしいことを」

「じゃあ、俺が先に触るぞ」

「お待ちください。そのようなことをされますと藤は我を失ってしまいます。優斗さんに嫌われとうございません」

「我を失う?そんな経験があるんだね」

「あっ、いえ、そう言うことではなく・・・」

「言ってしまったら戻れないよ。怒らないから言ってほしい」

「はい、わたくしが香子(たかこ=紫式部の本名)さまの傍を離れようと決意したのは、お父様であられる為時さまに無理やり求められ続けてきたからなのです(藤原為時=ふじわらのためとき、式部省大丞=しきぶしょうだいじょう、の位に就いていたので、大丞様と呼ばれていた。主に役人養成機関としての任務を負う)」

「藤を無理やり手籠めにしていたということか?」

「香子さまのお傍で仕えさせて戴けたのはお父上の大丞様のお力です。逆らうことは適いませんでした。香子さまは一条様の中宮(天皇の二番目の妻)である彰子(藤原彰子=ふじわらのしょうし、時の一条天皇の寵愛を一身に集めた才媛兼備の女性)さまに気にいられて、宮中で暮らされていました。わたくしもこのような卑しい身分で傍にお仕え出来て夢のようでした」

「その華やかな暮らしと引き換えにジジイと関係を迫られていたという訳なんだな」

「そのようなはしたないお言葉でわたくしを責めないで下さいませ」

「その通りじゃないか。好きでもない男に抱かれて・・・すまん、言い過ぎた」

「いえ、その通りですから。わたくしはもう優斗さんに優しくしていただける体ではございません。傍に置いて頂くだけで、お仕えさせて戴けるだけで十分満足です」

「昔のことは昔に置いてきたんだから、目の前の藤はおれにとって初めての女だし、お前も初めての男だろう?そう思うようにしよう」

「何というお優しさ・・・先ほど言われましたようにいたします」

涙をぬぐう仕草を見せて、気持ちを落ち着かせて優斗の股間に手を伸ばした。
それは柔らかかったが直ぐに藤の柔らかい手の感触で二倍三倍と膨れ上がってきた。

「優斗さん、このように大きな・・・ああ、信じられません」

「ええ?そうなの。まあ、顔悪いけどこっちは自慢出来るんだよ」

「まだ大きくなっていく・・・」

もう手で握れないほど膨らんだ優斗の男性をどうしたらよいのか藤は戸惑っていた。