ふうふ、うふふ vol.3
ないしょの情熱
同窓会の会場のふすまを
勢いで開けた
頭が薄くなってたり
でっぷりお腹が出ちゃったり
あの頃の面影はあるけれど
様変わりしたメンバーの中に
あの人を見つけたとき
こんな自分におどろいた
色あせたまんま
心の奥にしまいこんでいたものが
こんなにも鮮やかに
輝きを取り戻すなんて
懐かしさに戸惑いながら
心はあの頃にタイムスリップ
届かぬ想いとあきらめてた憧れが
突然舞い降りてきたときには
うれしさよりも戸惑いが大きかった
背伸びして
飾って繕って
憧れと肩を並べてあるくのは
とてもとても息苦しかったっけ
綺麗なままの恋ごころ
ドキドキが止まらない
おばさんになっても
こんな自分がいたなんてね
オット殿には ひ み chu☆
作品名:ふうふ、うふふ vol.3 作家名:遊花