「背徳の恋愛」 不倫の輪 第二話
榊原が車で来ていたので私たちは気を遣ってお酒は飲まなかった。
それでも気持ちが打ち解けあってきて会話が弾むようになっていた。
「朋子さんと裕子さんは同級生でしたよね?部活とかも一緒だったんですか?」
「須藤さん、私はバトミントン部だったの。裕子はたしかテニス部だったよね、軟式の?」
「朋子、違うわよ。テニス部だったのは晶子じゃないの。私は美術部よ。あなたの似顔絵書いたじゃない、覚えてないの?」
「ええ、そうだったわ。この頃忘れっぽいのよね~五十過ぎたらダメだわ」
「朋子さんはボクと同じ年なんですね?今年五十になりましたから」
「あら、須藤さんってもう五十なんですの!もっと下かと思っていました」
「じゃあ、お二人は年上になるのですか?」
「女性に年齢聞くのは失礼だけど、お付き合いするのだからそこははっきりとしておかないといけないわよね、裕子?」
「ええ、そうね。私は須藤さんより一つ上の学年なの。だから今年五十一歳になる」
「若く見えますからお二人とも年下だと感じていました。ボクは気にしませんからご遠慮なく」
わたしは正直裕子が年下だと思っていたので少し驚かされた。
朋子も若く見える。女性は恋をしているとそうなるのだろうか。
話が終わって再び榊原の車に乗って店の前の待ち合わせ場所に戻ってきた。時刻は午後8時を少し回った時間。
どうすると言われて、とっさに「裕子さんを送ります」と私は答えた。
榊原と朋子はそれに笑顔でうなずき、裕子が車から降りたことを確かめて二人は帰って行った。
「裕子さんはどちらでしたっけ?」
「言ってなかったですか?岡崎なんです」
「岡崎ですか。駅から近いの?」
「JRじゃない方なので刈谷に戻って名鉄電車に乗り換えないといけないの」
「そうですね。じゃあ、ボクが車で送ります。この先にあるコンビニでちょっと待っていてください。車を取ってきますので。いいですか?」
「ほんと?嬉しいわ。中で雑誌でも立ち読みして待っているわ」
自宅は線路の反対側にあり、歩いて10分ほどだった。
戻ってくるとすぐに見つけて裕子は車に近づいてきた。
「素敵なお車ね。榊原さんとは違うメーカーのよね」
「そう。迷ったんだけどこちらにした。車に興味があるの?」
それでも気持ちが打ち解けあってきて会話が弾むようになっていた。
「朋子さんと裕子さんは同級生でしたよね?部活とかも一緒だったんですか?」
「須藤さん、私はバトミントン部だったの。裕子はたしかテニス部だったよね、軟式の?」
「朋子、違うわよ。テニス部だったのは晶子じゃないの。私は美術部よ。あなたの似顔絵書いたじゃない、覚えてないの?」
「ええ、そうだったわ。この頃忘れっぽいのよね~五十過ぎたらダメだわ」
「朋子さんはボクと同じ年なんですね?今年五十になりましたから」
「あら、須藤さんってもう五十なんですの!もっと下かと思っていました」
「じゃあ、お二人は年上になるのですか?」
「女性に年齢聞くのは失礼だけど、お付き合いするのだからそこははっきりとしておかないといけないわよね、裕子?」
「ええ、そうね。私は須藤さんより一つ上の学年なの。だから今年五十一歳になる」
「若く見えますからお二人とも年下だと感じていました。ボクは気にしませんからご遠慮なく」
わたしは正直裕子が年下だと思っていたので少し驚かされた。
朋子も若く見える。女性は恋をしているとそうなるのだろうか。
話が終わって再び榊原の車に乗って店の前の待ち合わせ場所に戻ってきた。時刻は午後8時を少し回った時間。
どうすると言われて、とっさに「裕子さんを送ります」と私は答えた。
榊原と朋子はそれに笑顔でうなずき、裕子が車から降りたことを確かめて二人は帰って行った。
「裕子さんはどちらでしたっけ?」
「言ってなかったですか?岡崎なんです」
「岡崎ですか。駅から近いの?」
「JRじゃない方なので刈谷に戻って名鉄電車に乗り換えないといけないの」
「そうですね。じゃあ、ボクが車で送ります。この先にあるコンビニでちょっと待っていてください。車を取ってきますので。いいですか?」
「ほんと?嬉しいわ。中で雑誌でも立ち読みして待っているわ」
自宅は線路の反対側にあり、歩いて10分ほどだった。
戻ってくるとすぐに見つけて裕子は車に近づいてきた。
「素敵なお車ね。榊原さんとは違うメーカーのよね」
「そう。迷ったんだけどこちらにした。車に興味があるの?」
作品名:「背徳の恋愛」 不倫の輪 第二話 作家名:てっしゅう