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ねとげ~たいむ外伝 ~in,lunry,story~

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 10月半ば。
 私達の学校は体育祭を迎えていた。
 風鈴学校の学年はA〜D組に分かれていて、それぞれAが赤、Bが白、Cが青、Dが紫になって得点を競い合った。
 プログラムのほぼ全てが終了…… 私達白組は4組中最下位だった。
 でもまだ最後のリレーが残ってる、これに勝てば一発逆転、優勝のチャンスはまだあった。
 ウチのクラスからは私、望、萌、唯月、朋香が出る事になった。
 本来足の遅い唯月は(名前が亀の為か)選手じゃ無かったのだけど、リレーの子が足を挫いた事で、私達と仲が良いと言う事もあり代走選手に選ばれた。
 勿論ただ走らせる訳じゃない、まず私と望で距離を稼ぎ、第3走者を唯月にする事で遅れた分を萌が取り戻し、アンカーを朋香にする『桶狭間火縄継走』と(ハッピー命名)言う作戦を立てられた。
 結果、私と望が全力で走って1位を勝ち取り、唯月にバトンが渡った瞬間急に勢いが無くなって一気にビリになった。
 でも萌のおかげで2位まで持ち直し、最後に朋香にバトンが渡った瞬間、朋香の目が鋭く輝いた。
 まさに獲物を狙う狼の様だった。
 ほんの僅かの差で朋香が赤組選手を抜いて1位でゴール、その瞬間白組の優勝となった。
 私達は朋香の側まで駆け付けると一緒に白組の席まで戻って来た。
 白組の皆は喜んで私達を迎えてくれた。
 それから数日後、朋香は学校集会で表彰され、しばらくの間学校のヒーロー(ヒロインだけど)として称えられた。