レイドリフト・ドラゴンメイド 第15話 強さと運命
達美は、それを半信半疑で聞いていた。
カメラに映る専用車の中でも、メイメイの視界も、そんな顔で満ちている。
しかし、不思議なことは起こった。
支える物のないはずのメイメイの制服の袖。
それが肘の部分から持ち上がっていく。
現れたのは、二つの金色の光だった。
その光が消えた時、現れたのは血色豊かな2つの手。
【見ろ。腕が生えた! 】
口から出たブローチは、ハートにカットされた赤いクリスタルを、銀色のバラの花がつつんだデザインだ。
それが、指の間のしわさえない、赤ちゃんのような手に受け止められる。
「【『うそぉ!!!! 』】」
いくつもの驚愕の声が重なる中、メイメイは智慧の元へ駆けだした。
作品名:レイドリフト・ドラゴンメイド 第15話 強さと運命 作家名:リューガ