小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
きんぎょ日和
きんぎょ日和
novelistID. 53646
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

繋ぎ合わせているのは誰の力…?!

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 

これは私の仕事!!
ゆきのもちゃんと自分の出来ることをしているんだから、それを見習って自分も出来ることをしよっ!!
そしてまた馬に教わる…。
まっ、誰から教わったって良いと思う。
上手く行けばそれでいいのだ。

そしてその事をひろみさんへとメールする私…。
ゆきのの気持ちは伝えなきゃ~!!
ゆきのに文句言われる…。
『馬にだって感情はある。文句だって出る!!人間と一緒よ!!』
と言われそう…。
だからそう言われる前に空気を読んでメールする。
そしてひろみさんはゆきのの気持ちを知って安心する。
そこで一つが一件落着となる。
そうなった時は気持ちがいい~。

そして熊野から帰って来たひろみさんから、シーマの結果報告を聞いた。
『シーマは、マッサージの時に気持ちよくなって、ダラーーーーってしてましたよ~。そこの方たちが、“こんなシーマの顔を見たことがない。”って言ってました。』
との事だった。
そんなメールがひろみさんから届いた。
読んでいるとゆきのが現れて、
『シーマ、よかったね!!』
と言った。
お利口さんのゆきの。
そんな会話にシーマが現れて、
『ひろみさ~ん、またマッサージして~。』
と言って来た。
そんなシーマの言葉を聞いたゆきのが、
『ゆきののママよ~。』
とシーマに言う。
私はそこに割って入って、
『ゆきのは四才、シーマは二才。ゆきのの方がお姉さんなんだから、仲良く!!』
と言った。
それを聞いたゆきのは、
『ゆきのはお姉さんだからね~。』
と急にお姉さんぶったり…。
こんな風にゆきのとシーマの心は距離を越えて繋がっているようだ。

そんな事を私のお母さんへと伝えたら、
『動物たちはみんな繋がってる。世界中の動物たちは実はみんな繋がってるって事…、ほとんどの人は信じてくれないだろうなぁ~。それを知ったら、自分たちがどれだけちっぽけかが分かるよ。』
と言っていた。

そしてシーマの事をひろみさんへとまたメールしてる時に、
“あれ?!この感覚なんだろう…。この今の状況…、このメールを書いてる状況…、前に夢で見た…。”
と…。
すぐそれをひろみさんへと伝えた。
『それはデジャブですね~。私もよくありますよ~。』
と返って来た。
夢で見ていた時に確か、これは誰に書いているんだ…と疑問を感じたはず…。
と言う事は、ひろみさんと出会う前に見た夢と言う事だ~!!
もうその時に、こうなると決まってたんだ~。
その時の夢の中では、知らない人にメール書いてる…という気分。
そしてそれが現実と重なった今は、疑問が晴れて行くのを時間の流れのように感じている…という気分。

そんな事がちょこちょこと起こっているあるお昼の事、ふと私はシーマのマッサージの時の事を思い出していた。
“マッサージ、気持ちよかったと…。ん~…、何だろうかこの引っかかる何かは…。”
と思っていたらゆきのが現れて、
『シーマいいなぁ~。ゆきのもマッサージして欲しい~。』
とまた言って来た。
その事はひろみさんにもう伝えているのに…、どうしてだろうか…。
そのままゆきのが、
『マッサージされてるとね~、眠くなっちゃうの。シーマみたいに目が潰れて行きそうになるの。でも、立ってるから寝られないの…。我慢しなきゃいけないの…。本当はマッサージしながら寝たいの~。こんな風に~。』
と言いながら、ゆきのが芝生の上にゴロンとしてる所が見えた。
大きなお腹!!
よく食べるからかゆきののお腹は太った。
そんな事を思ってるとゆきのに、
『このお腹もマッサージして欲しい~。こうやってゴロ~ンってしてこのままマッサージがいい~。それでこのまま寝たいの~。気持ちいいだろうなぁ~。』
と夢見心地でそう言った。
シーマは羨ましそうにこっちを見ていた。
話には参加してるみたいだ。
リップをマッサージしてた時は犬だから好きな様にゴロンゴロン出来た。
それを思い出してゆきのに伝える。
『こんな感じはどう?!』
と聞いたら、
『そう、そんな風にしたいの~。』
と言う。
一応、言い分は納得した。
しかしこんな大きなものをどうやってゴロンゴロン出来るのだろうか…と考えていた。
まっ、そこは私じゃなくプロのするところだから、ひろみさんにお伝えするところ…。
馬たちと私のそんな会議?!をしていたら、まあビックリ!!ひろみさんからメールが来た。
ゆきのとひろみさんの心は繋がってるんだろうなぁ~なんて思いながらメールする。
そして今この状況も伝える。
『今、丁度ゆきのたちと話していたところなんです。馬と人間の会議中~。それでゆきのからの案ですが、“ママからのマッサージ、横にゴロンとなってしてもらいたい。”とそういう会議です。』
とメールをしたら、
『私も以前から同じことを考えてました~。出来るかなって…。』
と返事が来たから、またまた二人が繋がってるように感じて驚いた。
ゆきのはひろみさんに伝わってホッとしていた。
シーマは相変わらず、羨ましそうにこっちを見ていた。
たまに、
『気持ちよかった~。』
とか言いながら…。
そんな人間の会議とはほど遠い会議をしていた。

そう言えば、ひろみさんが熊野に行っている時だったか、夜、布団に入って眠ろうとした時、手のひらにシーマが口先をくっつけて来た。
何がしたいのか分からなかったからそのままにしていた。
シーマはじっとそのままの格好だった。
私は馬の習性をしらないから、そういう時は分からなくなる。
言葉が伝わらない時は困る…。
まっ、シーマがそうしていたいならそれでいいんだけど…。
でもひろみさんに聞いた方がいいと思い、次の日に聞いてみた。
『なんだろう?!気持ちを委ねてるんじゃないかな!!』
という返事だった。
そのままにしてて正解だったのかもしれない…。
シーマからのお礼の意と受け止めておこう。

三重県の熊野に行くこととなったひろみさん。
人間が助けてあげたいと思って行ったはずなのに、今までの事を振り返ってみると、馬たちがそう導いていたのかもしれないと感じた。
ひろみさんと知り合ったのも、ゆきのの気持ちをひろみさんへと伝える為なのかもしれない。
そしてそれを聞いたひろみさんは直接ゆきのへと気持ちを返す。
その瞬間、どちらもホッとする。
人間と動物の気持ちが一つになってホッとする瞬間。
本当はそのホッとをしたいはずなのに、人だけが遠回りをしてしまう。
どちらもが繋がれあいたいはずなのに、人が遠回りをしてしまう分、動物はそれを黙って待っている。
でも、本当はどちらもいつも素直にホッとしていたいのだ。
ひろみさんとゆきののように、どちらもが引き寄せ合っているという事にみんな気付いて欲しいな~なんて思った。
繋ぎ合わせているのは、本人たち同士だと気付いて欲しいな~。