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からっ風と、繭の郷の子守唄 第96話~100話

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からっ風と、繭の郷の子守唄(96)
「次の日の朝、康平をめぐる女3人が何故か勢揃いをする」

 翌朝。緊急外来の当直を終えた女医先生が、病室へ顔を出した。

 「顔色が、良くなりました。
 理知的な目をしていますので、それだけあなたは心が敏感すぎるようです。
 入院中は、私があなたの担当医です。
 久しぶりの当直で、なにやら肩が凝りました。
 家に帰れば邪魔する者が居ませんので、あならと同じように、
 心おきなくゆっくり眠れます」

 「あら。どうして私に邪魔者がいないとわかるのですか?」