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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「父親譲り」 第十五話

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「今度は話していたように温泉に行こう。伊豆か箱根でいいところ探すよ」

「ええ、嬉しいわ。ねえ?もしよかったら私と一緒に来ていた沙代子さんって覚えている?その人の彼も誘って四人で行くっていうのはどうかしら」

「知っているよ。それは楽しそうだね。その人も再婚決めたのかな?」

「彼女は初婚なの。複雑な事情はあるけどそれは直接聞いて」

「そうなんだ。へえ~あんなきれいな人でも初婚か・・・」

「うん、人生って色々ありますよね。話したくないことも楽しかったこともいろいろ」

「そうだよ。でも一番話したいこと、話さないといけないことはボクたち二人の将来のことだよ。それとキミの両親とボクの両親のこと」

「はい、そうですね。それは大切な事だと思います」

「キミの話を聞く前に、ね、少しだけならいいだろう・・・」

彼は身体に触れてきた。
抵抗せずにうつむいていると巻いていたバスタオルを外された。
彼も同じように外した。
筋肉質のガッチリとした体にはすでに沙代子が持ってきたあの道具より立派なモノがそびえ立っていた。

「やっぱり」

そう感じたが、今日は中へは来れないから惜しい気がした。
彼は強く抱きしめながら上半身へのキスだけで起き上がり、口でして欲しいと催促した。あまり得意ではなかったがその大きさとカタさを確かめるように大きな口を開けてほおばった。
長く我慢をしてきたのだろうか、早い時間でこらえきれずに全部を口の中へ笹川は放出した。

「気持ちよかった・・・言わずに出してごめんね」

「ううん、そんなこと気にしないで。飲んじゃった・・・」

「えっ?ほんと」

「うん」

伸治との時は飲み込まずに出していた。特に理由は無かったが、最初にそうしたからそう続けていただけなのだろう。
私たちは狭いシングルベッドで抱き合って寝ることにした。寝相が悪いと床に落ちそうになるかも知れない。それもまた二人には良い思い出になる。