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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「SNSの恋 としこ」 第三話

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先ほどのように激しく感じないのかこちらの動きに腰を動かすこともなく小さな喘ぎ声だけ出していた。
それでも中は狭く締め付ける感じが気持ちよかったので直ぐに溜まっていたものを出し切れた。

「気持ちよかったよ。としこはすごいよ」

「ほんと?ならうれしい。自分だけいつも満足してぐったりしているから、彼に怒られたことがある。てっしゅうさんはそういうことしないから優しいって思った」

「元カレだよね」

「うん、そう言わないといけなかったね」

「そうも何も言わなくていいよ」

「嫉妬してるの?」

「当たり前だろう」

「元カレのこと忘れられるぐらいにめちゃくちゃにして・・・」

「そうするよ。時間いいのか?」

「えっ?何時」

「5時回ったよ」

「うそ?帰んなきゃ。ゴメン急いで着替える」

10分ほどで準備完了してチェックアウトを済ませて帰りはスピードアップして1時間ほどで自宅まで送っていった。

「じゃあ、またね。メールするから」

「うん、絶対ね」

としこと別れて帰り道考えた。こんな付き合い方でいいのか?
心と心がもっと身近に感じられなければ身体だけのことで長く続けられないと感じた。
としこは旦那の不満をぶつけているだけで精神的なつながりを求めている訳ではなかった。それはむしろ男性的な感覚なんだろう。

浜松の元彼とも身体を楽しませてくれたらいいという軽い思いで彼の精神的な気持ちを持て余したことが嫉妬される原因となった。
結婚しているのだから好きになりすぎては苦しくなる。しかし、会うたびにセックスを貪るだけの付き合いはこの年齢では辛いかなと感じたのだ。

30代後半のとしことの恋愛?はこうした気持ちから自ら離れて行く結果となった。
としことは一年ほど後に携帯をスマホに変えたと連絡が来て少し話すようになった。
新しく彼が出来ていて相変わらず励んでいたようだが、十代の息子がデキ婚をして孫を引き取って暮らし始めたので遊ぶどころでは無くなってしまった。

疲れからか体調を崩し入院したりしてその後は恋愛のれの字もない生活となっていた。
としことのことが終わって祐紀夫は再びきらくらぶのコミュを探し始めていた。