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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「SNSの恋 としこ」 第二話

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「そんなことで振られないよ普通は。二股掛けているとか、高望みしているとか勝手に推測されて終わる」

「なるほどね。カッコいいから自分みたいな不細工は遊ばれるだけだって感じてしまうんだろうね。何となくお相手の気持ちが解るわ。私も自分に合っている人しか嫌だもの。つり合いと言うのが大切」

「つり合いってどうやって測るんだよ。気持ちの重さって顔や体じゃないと思うけどな」

「優しいこと言うのね。それに惚れて失敗するのよね女は」

「失敗するって酷いよ言い方が。ボクからさようならしたことはないんだから」

「それはね、さようならをしろって暗黙で促されているっていう場合もあるのよ、態度とか言葉遣いとかでね。女は勘で男の人の本心が見抜ける。恋愛体質の人はみんなそうなの」

「としこさんはボクのことどう思う?ボクはこうやって誘っているんだから気になる存在なんだよ」

「てっしゅうさんは素敵よ。私なんかにはもったいない。ブスだし、ぺちゃパイだし、性格きついし」

「女性ってみんなどうしてそういう断り方するんだろう?タイプじゃないとか、他に好きな人が居るとか解りやすく言えばいいのに」

「それは男の人がブスだからいやと言わないのと同じだよ。自信のある人は違う断り方をするかも知れないけど、私は自身が無いからそう言ったの」

「としこさんが他に好きな人が居ないのならボクと付き合って欲しい。今のように友達以上恋人未満でもいいんだ。時間が経って信じられるようになれば仲良くしたいけど」

「そういうのは女には無理よ。初対面でいいなあ~って感じなければ最後まで行く付き合いは出来ないって思う」

「そう言うってことは、直感でボクはダメっていうことなんだね?」

「そうでもないけど、こうして着いてきたんだしね」

「じゃあ、付き合おうよ。もう好きになっている気がする」

「裸になったら・・・幻滅するよ、それでもいいの?」

「どうして?」

「まったく胸ないし、ずん胴だし、足太いし」

「エッチだけ目的じゃないから気にしないよ」

「私はエッチがしたいからお付き合いしたいの。だからそれ抜きは考えられない」

「解ったよ。としこさんの望みが叶うようにするから、ね?いいだろう」

「ホテルに行こうよ。今日は遅くなれないから直ぐに出たい」

としこの誘いに迷わず車を海沿いのホテルへと走らせた。