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イメージ 〈詩集〉

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枝垂れる



もう常識に縛られるのは嫌だ
そう思ったかどうかは解らないが
途中で重力に逆らうのを止めた
怠け者なのか開拓者なのか
でもこれでも良いというし
綺麗だと褒められたりもする
これを枝垂れという

しかし
もう学校の勉強なんて嫌だ
好きなことで有名になってやる
と思っても学校は行かねばならない
枝垂れの樹には太い幹がある
学校で太い幹を育てなければ
地を這うことしか出来ない
踏みつけられながら生きるか
棘を持ち嫌われながら生きるかだ

ある日
もう他人に使われるのは嫌だ
そう思った時に選択肢があれば
挑戦してみるのもいいだろう
怠け者なのか開拓者なのかは
結果で現れてくるだろうし
晩年思い残しが無いかもしれない

太い幹があれば枝垂れる必要も無いが
枝垂れたまま太くなることもある
枝垂れる
魅惑の匂いの言葉だ


作品名:イメージ 〈詩集〉 作家名:伊達梁川