イメージ 〈詩集〉
若い頃
キミが話す南の島での生活と
自分の生まれ育った北の町
興味深く聴きながらも
二人の心の距離の様な気がして
どこか寂しさを感じながら聴いた
島の花だというその色あいと
ありふれた花の形が自信ありげで
ふわっと柔らかそうな肌合いに
心を惹かれながらも
どこか非現実感を感じていた
キミの顔や声も好みなのだけど
キミから誘ってくれたことも
キミがボクを気に入ってくれたことも
とても嬉しかったのだけれど
今一歩踏み出せないでいた
北の花も南の花もある真ん中の都市で
自信もなく流れていた若い頃