イメージ 〈詩集〉
寝顔
あまりに身近にいたから
長いあいだ気づかなかった
名前さえも平凡だから
長いあいだ気づかなかった
誰かが君を好きだと聞いて
それでやっと気がついた
君に相談されてから
やっとそれに気がついた
付き合ってみてわかった
とても気のあうことを
実は前からわかっていた
とても気の合うことは
相談した内容はウソだったと
君が顔を伏せながら言った
ずっと前から好きだったと
君は顔をあげて言った
その目が綺麗だったので
あらためて好きになった
君の一途な想いに
あらためて好きだと思った
君の寝顔を見ている
整った顔だと思う
君の寝顔も
好き