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てっしゅう
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「SNSの恋 マリエ」 第三話

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ホテルを出て少し歩いて居酒屋を見つけた。日曜日の夜だったので比較的空いていた。ビジネス街だったからであろう。
二人で酎ハイを頼んで料理も適当にオーダーした。見ていると小柄な体つきなのによく食べていた。

「マリエさんはよく食べるね」

「そう?元気の源なのかも。てっしゅうさんはあまり食べない方なの?」

「食べれなくなったよ。五十代前半の時はご飯もおかわりしていたけど今は茶碗一杯だね」

「それで痩せているのね。私も太っちゃうから食べてはいけないんだけど、お腹すくとイライラするから食べちゃうんだよね。ねえ?今までどのぐらい女性と付き合ってきたの?」

「なんでそんなこと聞くの?」

「うん、モテそうだから気になったの」

「ちょっと前に一人会ったけどフラれたから今日が初めてなんだよね」

「浮気するのが初めてっていうこと?」

「そういうことになるね」

「じゃあ、今日は思い出になる日だね」

「そうかも知れない」

「私は話したように何人かと付き合って来たわ。ふしだらに思う?」

「自由に生きていると思う」

「いい言い方ね。人の気持ちを考えてくれているって感じる」

「ふしだらっていう言い方は間違っているよ。誰でもいいという訳じゃないからふしだらではないよ。その時に好きになってまた違う人を好きになって入れ替わってゆくだけなんだから」

「うん、いつも付き合うのは一人だけだよ。お友達は何人かと付き合っているけどそれは出来ないの。てっしゅうさんは男だから相手が求めれば誰でもOKよね?」

「誰でもは無いよ。男には据え膳食わぬは男の恥と言う言葉のように振る舞うことは多いと思うけど」

「女は無理・・・好きじゃないと、たとえその時だけでも」

「そうなんだ。その時だけでもね。ボクのどこが好きになってくれた?」

「優しいし気遣い出来るし、背も高いから。私のことは?」

「マリエさんは小柄で色も白いからいいなあって思うよ」

「ほんと?肌が白いのは親からの遺伝ね。それは感謝している。でも、長く付き合えないのは可愛くないからだと思っているの。つまりしたら・・・終わりっていう感じ」

彼女は酔っていたのだろうか言わなくてもいいことを話しだした。